暗い部屋に集まると
「暗さ」を体験したくて、昨日、あおぐみで使っている木の部屋を、みんなで暗くしてみた。それもあってか、今日の朝の会は、子どもたちの集まりが早く、いつもならついている電気が、なぜか今日はつけていない。さらに、その暗い部屋の中の物陰に、そっと隠れている気配があった。
保育者が部屋に入ると「しーっ。」という声が、どこからともなく聞こえてくると、「ばぁ〜!!」と飛び出してきた子どもたち!実は、これは以前から、部屋に集まる時のお決まりの遊びになっている。ただでさえ「狭い」と「隠れる」が大好きなところへ、「暗い」が加わって、子どもたちのドキドキ感は倍増するようだ。
そして、今日の集まりには雪ちゃんが、自分で作った影絵の蝶々を持ってきてくれた。その影を見た瞬間、「本当に蝶々見たい!」「椅子に止まっているみたいに見えるね。」との声が湧き上がる。
確かに今までよりも、輪郭がはっきりと見える。やはり暗い部屋で照明を当てるとコントラストが増す。そこへカラーセロハンの窓を持ってくると、みんなから、
「うわぁ〜、海の中を泳いでいるみたい!」
「夕方に飛んでいるみたい!」
との声。その表現が素敵だなと感じる保育者。
いつもの部屋を暗くしただけで、子どもたちの反応や姿が違ってくる。また新しい「光と影」の発見があるのかも、とワクワクする保育者だった。