海に泳がせに

 先日、魚にクレヨンで色を付け、「今度絵の具を塗ろうね」と話したことを覚えていた子が、「絵の具塗る!」と伝えてきた。それを聞いて「僕も!」と言った子は、昨日すでに、それを経験していた。

 朝おやつの時間になるところだったので、まずはクレヨンで色を付けることに。自分で選んだクレヨンを手に、真剣な表情で魚の上に線を描いていく。この後に待っている、はじき絵への期待感を感じる。あっという間に、たくさんの魚たちに色が付いていった。

 おやつ後、保育者が見守る中、絵の具の色選びを始め、必要な道具の準備は、すべて子どもたちが行なった。好みの色の絵の具を水で溶き、テーブルに着くと、筆を持って絵の具遊びの開始!

 真剣な表情で、筆を走らせていく。見ていると、クレヨンで色つけされた魚の上に絵の具を乗せると、クレヨンがそれを綺麗に弾いていく。筆につける絵の具の量がちょうど良いのだろう。そうやってうまく調整している姿に、繰り返し遊んでいるうちに、知らず知らずのうちに学んでいることを感じる。

 「〇〇、あお!(を選んだんだよ)」と、自分で選んだ色の魚になっていく面白さを、言葉で表している。

 すべての魚に色を付け終えると、猫とペンギンのスポンジを見つけて、絵の具でスタンプができるかなと平たい容器に絵の具を移して遊びだした。するとそのうちに、色を混ぜ合わせると、容器の中に模様ができることを発見!「これも入れてみる」と、まるで化学の実験のように、全ての色が混ぜ合わせていった。綺麗な模様がそのまま写るかなと、障子紙をそっと置いて持ち上げると…いろいろな色が混ざった模様に染まった。「綺麗だね!」と一緒に喜び合うと、それを大事に乾かすことにした。

 水道に水を溜めて、氷や金魚すくいで遊んでいる間に、絵の具を塗った魚たちが乾いてきたので、昨日作った魚と一緒に、壁面の海に泳がせようと考えた。ハサミで切り取り、のりを準備していると、「やりたい!」と興味津々。

 のりを使ってみるのは、ほぼ初めて子どもたち。使い方を伝えながら、実際にやって見せると、すぐに見よう見まねでやり出した子どもたち。塗り終えると、「海に泳がせて」との保育者の声に、それを大事そうに持っていくと、そっと好きな場所に貼り付けた。「さかな!」と呟きながら、手で泳がせるようにしながら、海に向かう子もいて、魚が海で泳いでいるイメージがしっかりと湧いていることを感じた。

 「またやる!」と言って、何度ものりをつけては海に泳がせにいく。海がだんだんと賑やかになっていく様子にウキウキする保育者。貼り付けていく子ども自身も、それを感じていたに違いない。貼り付ける場所をじっくりと考え、向きを考えながら貼っていく。賑やかな海を見つめる子どもの表情は、満足感に溢れていた。

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