うみぐみだから

 先日のはなぐみ(2歳児)のブログ(7/22, 7/26, 8/2, 8/3)にも書かれていたように、はなぐみの部屋にも海が作られた。かぜグループのはらっぱの部屋にも、以前から大きな海が出来ている(6/8, 6/10, 6/27, 7/4, 7/6, 7/19)。乳児クラスの天井にも、魚たちが涼しげに泳いでいる。

 暑いと人は水を求める。すると、水辺にいる生き物に興味を持ったり、生き物を知る機会が増えていく。その結果が、今のせいびの壁面に現れている。

 昨日、保育者が保育室に入ると、「今日、深海の図鑑が届くの!」とワクワクした様子で教えてくれた子がいた。夕方に、赤い折り紙の一辺を細かく指でちぎり「タコ作ったの」と教えてくれた子もいた。
 さあいよいよ、私たちも海を作る時が来た。だって、私たちは「うみぐみ」なのだから。

 今朝、保育者が用意したのは、真っ白な模造紙ただ1枚。それを、製作コーナーの近くの壁、子どもたちと同じ背丈の位置に貼り付けた。
 そこにしかスペースがなかったのではない。子どもたちが作った作品を、自分ですぐに貼り付けに行けるように、そして気に入った作品を、好きなだけ眺められるように。大人には少し見にくいが。

 「昨日、海の生き物を作って見せてくれた子がいたから、飾ったり出来るように、海を作ったよ。水族館にもなるかもね。」なんて話すと、朝の会の後は早速、水辺の生き物の製作が始まった。

 保育者は折り紙の折り方を伝えようかと身構えていたが、子どもたちは画用紙に殺到した。
 よく考えれば、うみぐみの子はまだ折り紙遊びには慣れていない。だから、瞬時に自分で作れる方法を選ぶわけで、これも熱意の表れだ。

 子どもたちの作ったものの多くはクラゲ。ついでタコ、イカと続いた。なんと、どれも足がゆらゆらしている生き物。
 それを、ペンで描いて表現する子もいれば、その後にハサミで切り込みを入れる子、頭と足の特徴を、2枚の折り紙を張り合わせて表現する子もいた。

 この表現方法の豊かさに、見ているこちらの心も踊る。

 すると、生き物製作に参加していなかった子が、テラスの方にかけて行き、「今日は、(天井の)クラゲがいない!」と教えてくれた。この時はまだ、いつものタライの水を用意していなかったからなのだが、製作には参加していなくても、友だちが、クラゲを作る様子を関心を寄せて見守っているのだ。

 プールに入った後は、いつも通り、タライの水面に反射した天井のクラゲを見つけて、「いた!でも、今日はゆらゆら動いてない!きっと張り付いてるんだね」と、予想したことを教えてくれる。

 また別の子は、プールバックをしまいに行った後で、「あっちにも、もう一人クラゲが居たよ!」と興奮気味に教えてくれた。皆で見に行くと、何と、はらっぱの部屋の前にも、うみぐみのと同じクラゲが出現していた!(これは、かぜグループ用の足洗い用のタライの水の影だ。)

 水辺にいる生き物への関心は、まだまだ継続しそうだ。猛暑で外に出られない日でも、紙とハサミとペンさえあれば、ご家庭にも、子どもたちが素敵な海を作り出してくれるだろう。

次の記事

何度も坂道を…