ホホジロザメ

 今日も蝉の声がよく響いてくる夏らしい1日だった。この暑さにプールの冷たい水がとても気持ち良いようで、「気持ちよかった〜!」と、さっぱりとした顔で部屋に戻ってくる子が多かった。

 室内で遊んでいる際に、「先生、これ読んで。」と玲音君が持ってきたのは、ホホジロザメの絵本。この絵本は、最近もりの部屋の絵本棚に追加された、子どもたちから人気の一冊だ。

 保育者「ホホジロザメの体長は、大きいもので約6メートルもありますだって!」

  玲音「6メートルってどのくらい?」

 保育者「んーもりの部屋の半分くらいの大きさかなぁ。」

  玲音「お部屋の半分かぁ。」

 保育者「本当に測ってみる?」

  玲音「うん!」

 実際の大きさを知れた方がイメージがつきやすいと思い、メジャーで測って見ることに。

 玲音君に協力してもらいながら6メートルを測って見ると、はらっぱの部屋の窓側から入り口付近までの大きさということが判明した。

 もっとわかりやすいように玲音君の身長と比べて見ると、なんと玲音君が5.5人分の大きさ。これには本人も驚いていた。

  玲音「こんなにでっかいの!?すっごい!」

 保育者「本当だね。こんなに大きくてしかも強いんだよね。」

  玲音「じゃあ今度はシャチの大きさも測ってみたい!シャチの方がサメより大きいんだよね!」

 ホオジロザメの実際の大きさを目の当たりにし、今度は絵本に出てきたホホジロザメの天敵のシャチの大きさも気になったようだ。

 シャチの体長は大きいもので8メートルにもなるらしい。測ってみると、はらっぱの部屋の窓側から子ども用トイレの入り口までの大きさだった。これまた仰天の玲音君。

 玲音「でっか!こんなに大きいのが海にはいっぱいいるのか…!しかもお魚とかもいっぱいいるしね。海ってめっちゃ大きいんだね!」

 海の生き物たちの実際の大きさを実感し、それらが住みかとする海との関係にも気づいたことに成長を感じ、感心したのだった。

 さらに興味を広げた玲音君は、本物のホホジロザメも見てみたいと、パソコンでその映像を探し出し、絵本と見比べているようだった。
 一見、絵本よりも、ずっと「本物」を感じているようでもあるが、保育室に寝そべって「でっか!」と実感したあの感覚も、「本物」を感じた大事な瞬間だったのかもしれない。

前の記事

光と色

次の記事

風船遊び