いつもそこにあったから

 園庭に出ると、アトリエ前の落ち葉を、ほうきで掃く子どもたちの姿を見つけた。以前までは保育者を真似ようとしても、ほうきの扱いが難しいのか、うまく集められなかったり、剣などに見立てて遊び出したりしていた。

 しかし、いつの間にか持ち方、動かし方、力加減などが驚くほどに上手になっていて感心した。

 その姿を見た友だちが、「私も。」とほうきを取りに走る。何人かで集めるとすぐに葉っぱが集まった。集めた葉っぱをどうするのかな?と見守っていたのだが、どうやらそのままになりそうだったので、「この集めた葉っぱは、どうする?」と問い掛けてみると、「アレだよ、アレ!」と言ってこよちゃんが走り出し、戻ってきた手には塵取りが握られていた。

 こよちゃんがそれを集められた葉っぱの横に置くと、連携プレイのように雅工くんが、そこへほうきで葉っぱを入れようとするが、塵取りも動いてしまうので、なかなかうまく入らない。すると、「ちょっと押さえて。」とこよちゃんに声を掛ける雅工くん。こよちゃんもそれに応えると、うまく塵取りに入れることに成功。

 塵取りがいっぱいになると、正門脇のゴミ箱に向かう雅工くん。2度目にゴミを捨てに行った時に、別のタイプの塵取りに持ち替えたので、その理由を聞いてみると、「だって、いっぱい入るから。」との返答。

 ゴミ箱との往復を繰り返すうちに、さらに効率的な方法を考え出したことに関心。

 それもこれも、園にはいつも同じ場所にほうきと塵取りが置いてあり、幼い頃から、それをたくさんいじりってきた経験があったからなのではと感じた。そして、お互いの思いを感じ合いながら、協調しながら動いている姿に感心した。

 その後、トマトのプランターを片づけようと支柱を外していると、「ねー先生、それでテントしようよ!」というあやなちゃんのアイディアで、テント作りが始まった。

 「シートを借りてこよう。」「これを下に敷こう。」など、次から次へとみんなでアイディアを出し合っていった。テント内を広くするためにタイヤを転がしてきてシートを押さえたり、シートの穴を支柱に通したり、すずらんテープでつなごうとしたり、みんなで試行錯誤を楽しんでいた。 

前の記事

スロープから園庭へ

次の記事

頼もしきリーダーたち