共通点?

 今日のかぜの登園人数は、金澤 理桜子ちゃんと飴田 柊介くんの二人。二人いれば一緒に遊べると保育者は思ったのだが、実際にはお互い別のことに夢中になり、一緒に遊んでいなかった。

 二人いれば一緒に遊ぶだろうという大人的な安易な考えがあったことを反省しつつ、二人の遊びを見守った。すると共通点があることに気付いた。

 理桜子ちゃんは、にじぐみの侑依ちゃんのお世話に夢中になっている。理桜子ちゃんは小さい子のお世話が好きで、いつでも小さい子を探している。お世話をすることで、自分が必要とされる存在であることを確かめているように見える。

 理桜子ちゃんのお世話は、かゆいところに手が届く。侑依ちゃんが座ろうとすれば、さっとクッションを差し出し、料理を始めれば包丁を差し出す。しかし、コンセント型のおもちゃで遊んでいたときのこと。侑依ちゃんが突然、怒り始めたのだ。

 なかなかコンセントをはめられない侑依ちゃんを見かねて、理桜子ちゃんが「こうやるんだよ」と代わりに差し込んだだけなのだが、侑依ちゃんは自分でやりたかった様子。

「侑依ちゃんは自分でやりたかったみたいだね。」と伝えると、理桜子ちゃんの顔が曇った。

 それでもお世話はやめない。だが、何かを手伝うときには、「自分でやりたい?」と必ず確認を取るように取るようになっていた。

 柊介くんは磁石のブロックで遊んでいた。しかし、磁石の力でくっ付いているので、壊れやすい。

 何度となく、大作を作り上げるのだが、遊んでいるうちに壊れてしまう。最初は怒っていたが、次第に、怒るのではなく、ただ悲しそうな声を出すようになった。

 見かねて「他のブロックなら壊れないかもよ?」と声を掛けた。

 「いい。これでいい。」

 「怒ってたじゃん。」

 「もう怒らない。」

 「なんで?作るたびに壊れて、嫌になんないの?」

 「うん。でもこれは進化だから。」

 「壊れる度に進化するってこと?」

 「そうさ。」

 最初は怒るだけだった柊介くんだったが、直していくうちに、壊れることを進化として捉え直していた。

 お互い全く違う遊びをしていたが、遊びの中で失敗から学びがあったところは、、、共通点?

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