楽しさとの出会い方

 今日は、一日中雨が降っていた。「ねえ今日はお外出られないの?」と、子どもたちに何度も聞かれた。保育者も子どもたちの気持ちがよくわかる。出られないとなると余計出たくなる。やはり雨は嫌いだ。

 先日、事務室で大量のシュレッダーの紙くずが出た。そのまま廃棄してしまうにはもったいないと感じた保育者は、何か子どもたちの遊びに使えないかと確保しておいたのだ。

 何に使おうかと悩んでいると、しろぐみがシュレッダーの紙くずとのりを混ぜて紙粘土を作って遊んだとの情報を得て、あおぐみでも遊んでみることにした。

今日の朝の会で、子どもたちに提案してみると「え!楽しそう!」「やってみたい!」と、興味津々。やってみたい人だけでと思っていたが、全員が集まったのだった。

 早速、紙くずと少量の水、のりに強度を上げるためにボンドも追加して、混ぜ合わせてこねていく。

 子ども「うわぁ!ベトベトだぁ」

    「気持ちわる〜い」

    「すごい」

    「気持ちいい〜」

 感想は人それぞれだ。

 「本物の粘土と同じように形も作れるんだよ。」と、雪だるまやハートの形を作って子どもたちに見せてみたが、ほとんどの子どもたちは形を作って遊ぶというよりも、こねたり混ぜたり、丸めたり潰したり、感触の方に興味を持っていた。普通の粘土とは全く違う初めての感触が面白かったのだろう。やはり子どもたちの遊びは、触って、確かめて、素材を知るところから始まるのだと実感した。

 始まって5分も経たないうちに、「もうおしまいにする」と、ほとんどの子どもたちが他の遊びに移っていった。もっと興味が広がると思っていた保育者は、子どもたちの予想外な反応に驚いた。感触を味わって満足したのか、手が汚れるのが嫌だったのかと、その原因を考えながら、早々に離れていった子どもたちに、その理由を尋ねてみた。

 子ども「なんかベタベタして気持ち悪かったんだもん。あと、おうちであんまやったことないし。」

    「手洗うのめんどくさかったから。」

 とのこと。手が汚れるのが嫌という意見は予想していた保育者だったが、「おうちでやったことないから」という言葉にはなるほど、と感じた

 子どもにとって、あまり経験のないことは不安であったりする。そして、何度も経験していくことで、段々と楽しさを見出していくこともある。今日はあまり興味が広がらなかった子どもたちも、環境設定や保育者の働きかけの更なる工夫があれば、もしかすると次は、また違った姿を見せるのかもしれない。

 まだ知らない楽しさと出会いを求めて、様々な経験と興味の世界を広げていけるような環境を用意していきたいと感じた保育者。今後もめげずにいろいろなことを子どもたちに提案し、楽しんでいきたいと思う。

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