お手伝い

 片付けをしようと声がかかり、パネルシアターの準備を始める保育者の姿に気付くと、マットの上に少しずつ集まってきた。目の前の扉に貼ってあるクラス全員の顔写真を見上げて、「かのんちゃん、いないね」と自ら確認する子もいて、毎日の朝の集まりが、子どもたちの生活の流れの中に位置づき始めているのを感じる。

 今日は、「東谷公園への散歩」と、「枝豆の鞘取りをしてから園周辺の散歩」の2つ活動から選択できるようにした。写真を見ただけで、「公園がいい!」「こっち!」と指差したり、言葉で自分の思いを表す子が増えてきた。写真を見るだけで、イメージが沸いているように感じる。また、「給食の先生のお手伝いをしてくれる人!」という呼びかけに、グループを変える子もいて、お手伝いの魅力も感じているようだ。

 朝おやつを食べてから、先に、東谷公園グループが出発し、残った子どもたちは手を洗って椅子に座り、給食室の佐藤先生と一緒に、枝豆の鞘取りを開始。大人を真似て豆を出そうとするが、なかなかうまくいかず、真剣な表情で試行錯誤する子どもたち。「どうやるの?」「やって」と助けを求める声が少しずつ聞こえなくなり、それぞれのトレーの中に、可愛らしい枝豆が姿を見せていた。

 大人と同じように、指先で鞘の上を押して飛び出させたり、鞘をふたつに割るようにして出すなど、その子なりの方法を見つけて、豆を取り出していた。「バナナみたい!」「大きいよ!」等、思ったことを保育者や友だちに伝えながら。

 自分たちが何かの形で関わった料理は、よく食べることが多い。普段きゅうりを食べない子も、テラスで育てたものなら「おいしい!」と言って食べることがある。世話をしたり、手伝ったりしただけなのに不思議だ。こういった経験が、少しず、ついろいろな野菜の美味しさを知っていくきっかけになったらと感じる。

 さて、今日の午後おやつは、どんな顔をして食べるのだろうか?とても楽しみになる保育者だった。

 鞘取りを終え、散歩に出る前には、絵本を一冊読んでもらった。「今日のお給食は、このサンドウィッチ電車だよ」と教えてもらった子どもたち。給食を楽しみにしながら、散歩へと出かけた。頭の中には、絵本に出てきた美味しそうなパンが浮かんでいたことだろう。

 散歩先では、慣れた場所で、以前遊んでいたことを確認したり、新たな発見もしていた子どもたちだった。

 東谷公園グループは、水溜りを覗いたりしながら歩き、公園では全員が滑り台で遊んだ。

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