難しいことが楽しい

 園庭に出ると、「葉っぱの電車を作る!」と遊びたいことを言葉で伝えたり、虫取り網を見つけて、何かを捕まえようと探し始める子、砦に登ってトランポリンで飛び跳ねる子等々、一人一人が自分がやりたい遊びを見つけていく。これは、何がどこにあるのか、遊具や道具のありかをわかっているからこその姿。。

 葉っぱの電車は、砂場の台の上で作られ始めた。「前はこの葉っぱで…これが一番後ろ!」と、頭の中のイメージを言葉に表しながら、連結していく。

 「先生も一緒に作ろうよ」と誘われて、葉っぱを拾って連結させようとしたが、「そこじゃなくて、こっちだよ!」と注意を受けた(苦笑)。思い描いていたイメージとは違ったのだろう。「そっか、じゃあ、ここならいいかな?」と確認すると、「うん!」。何両も連結して出来上がった長い電車を満足気に眺める姿を見て、きっとこれがイメージしていたものなのだなと感じた。

 欅砦では、いろいろな挑戦が繰り広げられていた。トランポリンの跳び方も、以前より高く、ダイナミックになっている。今日、一番人気があったのは、『消防士のように、棒を抱いて滑り降りる』という遊びだった。

 そのために、トランポリンの場所より一段上によじ登ることは、もうお手のもの。どの子も難なく上がっていく。今までは、同じ場所から、後ろを向いて降りていく子が多かったのだが、今日は違っていた。

 「棒に手を伸ばし、両手でしっかり掴んでから、お腹をくっつけて、足を巻きつけて滑り降りる」という動作は、全身の連動が必要になる。シュルシュルっと上手に降りていく友だちを見つめる子どもたち。今までは、棒に手を伸ばしてみるだけの子も多かったが、今日は、周りで順番を待っている。やってみようという子が増えていると感じた。

 一人ずつ順番に挑戦していくが、その表情は真剣そのもの。少し顔がこわばっているようにも見え、こちらにも緊張感が伝わってくる。

 滑り降りた途端、その表情は和らぎ、「やったね!いえーい!」とハイタッチをする時には、全身から嬉しさが感じられた。

 こうした経験が、自信になっていくのだろう。

 そのうち、もう一段上に登る挑戦も始まった。かなりの高さがあるので、見守る保育者もドキドキだが、一つ一つ動きを伝えていくと、一人で登ることに成功!「やったね!すごい!」と声がかかったが、本人の表情はそれほどでもない。「嬉しいけれど、少し怖い」というような気持ちだったのだろうか。

 それにしても、『難しいことが楽しい』という気持ちが、砦にいる子どもたちからことさら感じられたこの日。

 いろいろなことにどんどんと挑戦していく子どもたちであってほしい。

 園庭のあちこちで、好きな遊びや興味のあることを見つけて、夢中になる子どもたちだった。

前の記事

重いのはどっち?

次の記事

水の感触