自分たちで『つくる』

 今日の園庭は、上からの日差しと下からの湿気で、いつも以上に暑かった。こんな日は水遊びがしたくなる。

 保育者がおもむろにタライを手に取り、水道前に並べていると、ジョーロや近くにあったカップなど、思い思いに道具を探して来ては、一人、また一人と水汲みが始まった。

 保育者は「水を入れてほしいな」なんて、一言も伝えていないけれど、子どもたちは、今までの経験や予測、そして「こうやって遊びたい」という思いから、水遊びの環境を自分たちで整えていく。

 タライを並べる保育者、水を汲み入れる子どもたち、絵の具の確保に徹する楓真くんなど、あうんの呼吸の中で、水遊びの環境は整えられていった。

 タライに、ある程度水が満たされたところで、光希くんが「色付けたくなっちゃった」と呟いた。さっそく保育者は、ポンプ式の容器の中に、子どもたちが汲んでくれた水と絵の具を入れ、子どもたちに手渡す。
 絵の具を溶かす手本を数回見せると、色水も子どもたち自身で作り出していた。

 ふと柚紀ちゃんを見ると、水道に落ちた絵の具の塊を指で擦り、洗い流していた。

 色水を作った後に、大きな模造紙を出した。
 保育者は色付けが出来るように絵筆を持って来ようと思っていたが、子どもたちはそれを待たずして、作った色水をポンプから飛ばしたり、コップから撒き散らしたり、手足に直接絵の具をつけたりしながら、ダイナミックにどんどんと描いていく。

 こよちゃんは、自分の手の平でポンプの色水をすくってから、模造紙に手を押し当てていた。以前に、誕生カードに手形を押した経験が、ここで生かされている。

 氷遊びを楽しんだ後は、子どもたちと一緒に、色水を製氷皿に溜め、そぉっと冷凍庫にしまった。

 前回の食紅で作った氷と、今回の絵の具で作った氷には、何か違いがあるのだろうか。それもまた、子どもたちと味わいたい。

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