暗い場所
先週の金曜日、ステンドグラス点灯式をした際、灯りがもっと綺麗に見えそうな「暗い場所」はどこかにないかという話をした。朝の会で、もう一度「暗い場所」について、子どもたちに投げ掛けてみた。
すると、「けやき砦の下」「ピアノのところ」「うみの部屋」という3つの場所が上がったので、実際にその場所で灯してみることにした。
まずはピアノの下。確かに暗くていい雰囲気。さらに、ピアノの側面に反射した灯りがまた綺麗に見える。
「やっぱり綺麗!」という言葉が聞こえてくる。座り込んで一心に眺めていた。
今度はうみの部屋へ移動。カーテンを閉め始めると、「うわ〜。暗いね。」と笑顔になる子どもたち。きっと、灯りがついたときのことを想像しているのだろう。
ままごとコーナーが一番暗いようだったので、そこにキャンドルカップをまばらに設置し点灯する。ひとつ火を灯すだけで、「うわぁ〜。」と声が上がる。





その雰囲気は先ほどと違い、少し幻想的な世界が広がっているようにも感じる。子どもたちも、全体が見えるような位置で眺めたり、じっと近くにいて眺めたりと様々であった。
ここでもキャンドルカップの色が木に反射している。上からと横からでは、全く見え方が違うのだ。何人かはそれに気がついているようで、熱心に見比べている姿が印象的だった。
最後にけやき砦の下に移動。子どもたちに、「ちょっと並べてくれる?」と声を掛けると、さっと並べてくれたのはあおぞらさん。
「なんか少し明るいね。」「トランポリンの音も聞こえるね。」という声も聞こえてきた。確かに天気が良いせいか、予想よりも明るく感じた。
準備が完了したところで点灯。それでも「いいねぇ〜。」と、ゆっくりと眺める子どもたち。少し、自然の光が入るのもまた、素敵な雰囲気である。
「何してるの?」と他のクラスの子どもたちも覗きに来た。
「他の友だちもやっぱり見たいんだね。」という話になる。この素敵なキャンドルカップ。みんなにも見せたいという気持ちが湧いてきたのだろう。
また、以前に園庭で見た「キャンドルナイト」(冬至の日に園庭で行なっているイベント)のイメージもあるようで、「夜にやる方が綺麗だよ。暗くなってからやればいいんじゃない?」という意見もあった。他クラスへの紹介なども子どもたちと一緒に考えていこうと思う。