重いのはどっち?
朝の会で、給食の佐藤先生が絵本を読みに来てくれた。絵本の名前は、「わたし、ぜったいたべないからね」。この絵本に出てくるスープが、明日のおやつに出るからだ。
絵本の読んだ後、佐藤先生から梅の収穫をお願いされた。今年は梅が豊作で、枝に驚くほどの量の梅がなっている。この梅を梅干しにして、お給食で提供する。
保育者「今日は砂場裏の梅の実を、採るからね。」
楷人「かいくん、知ってる!すごく大きくなってるよ。」
玲音「みんなで頑張ろう!」
ビールケースやタイヤを運んで、みんなで採る。大きなものから少し小ぶりのものまで採れる採れる!「先生、まだあそこにある!高いから先生が採って!もっと右!」子どもの指示を聞きながら、必死に背伸びをする保育者のそばで、自分の帽子を拡げ梅をキャッチする子どもたち。見事な連携プレー!それでも梅は取りきれず、今日はここまで。
給食の稲葉先生のもと、大きな梅と小さな梅に分ける作業に移る。すると、
椛衣「先生、この実黄色くてブヨブヨ。でもね、桃みたいでいい匂い。」
孝太「緑の梅はあんまり匂いがしないのにね。」
稲葉「それはね、完熟してるんだよ。木の実が甘くなると、匂いも甘くていい匂いがするんだよ。」
教えてもらって納得の表情を浮かべる子どもたち。
大小に分けると、子どもたちから疑問の声が上がった。
蓮己「どのくらいの重さかな。」
詩織「うーんすごく重そうだよね。大きい実と小さい実と、重さ違うのかな?」
孝太「どっちが重いのかな。」
量の少ない大きい実、量の多い小さい実、さてどちらが重いのか。みんなで実際に計ってみると、結果は大きい実が6.7kgで小さい実が7.2kg。
孝太「小さい実なのに、大きい実より重かったねー。」
詩織「小さいのもいっぱいになると重いんだね。」
ただただ収穫するだけでなく、感じたことに丁寧に応えていくこと、疑問に感じたことを一緒に考えてみること、確かめてみること、その大切さを感じた。
子どもの何気ない一言が、大切な学びに繋がっている。