それぞれの育ち

 朝、砦で遊んでいると、保育者の顔をまじまじと覗き込む子どもたち。中には手を伸ばし、コツコツと触ってみる子もいる。環粋くんが「トウニュウマスク?」と尋ねる。豆乳…?あっ、「うん、そう。透明マスクだよ。」

 いつもと違うマスクに興味を持つ子が多い。「なんで?」とひなたちゃん。「先生のお顔が見えるでしょ、笑った顔とか、喋っているお口が見えるといいかなと思って。」そう伝えると、周りにいた子どもたちは、「ふーん。」や「かっこいいねー。」と反応。しかし、ひなたちゃんは、「ぶっつかないように気をつけなきゃダメだよ!」と。

 コツコツと触れたことで、いつものマスクより硬いのを感じ、保育者を気にかけてくれたのだ。きっと、普段から、大人が声をかけている様子を見ていて、そういった言葉掛けを覚えていったのだろう。

 今日は、6月の誕生会。部屋に集まり、「6月生まれは誰でしょう?」と尋ねてみると、「政尋く〜ん!」と本人んだけでなく、周りの子どもたちもよく知っている。「そして、〇〇ちゃんはもう4歳!」「僕は今度は5歳。」「今度の時は私。」など、自分の誕生日を心待ちにしているのが伝わってきた。大きくなるのが嬉しいのか、みんなの前に出る特別感が嬉しいのか、政尋くんも手を上げ、ジャンプで周りながら喜んでいた。

 誕生会の後は、2グループに分かれ散歩に出た。

 園周辺を、たくさん寄り道をしながら散策を楽しもうと思い出発したが、いずみの前で「おしっこー。」の声が…。「他に行きたい人はいませんか?」と聞いた結果、2名がいずみのトイレを借りた。2人が戻ってきたところで「じゃあ、出発しよう。」と進み始めると、「おしっこ出ちゃった〜。」との訴えが…。 今日は出発も遅かったので、園に戻り残りの時間を園庭で遊び過ごした。

 以前にも書いたが、お散歩に出る前には、「散歩に出ると、なかなかトイレがないから、今行ってね。」、さらには「この間も、お散歩に出てすぐに、おしっこーってなったから、トイレに行きたーいって思ってなくても、出るかもって思う人は行ってね。」などと、以前の経験を思い出せるように、色々と言葉を選びながら伝えている。

 うみぐみ全員が、それぞれに学んでいく過程では、同じような失敗を繰り返すことも多い。まだまだ先なのかもしれないが、散歩に出るないなやの「おしっこー」の回数が減っていく事を楽しみに待とうと思う保育者であった。

 「帰って園庭で遊ぼう!」の提案にも異を唱える子はなく、拾った木の実で色水を作ったり、とりのお姉さんが開いていたお店でお買い物をしたりと楽しんでいた。

 トイレ行ってるの友達を、遊びながら待っていたり、急な予定の変更にも柔軟に応じてくれる姿からも、互いの育ちを支え合っていることを感じる。

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