食育

 最近、給食室の佐藤先生の存在を、ずっと身近に感じるようになってきた。ゼリー作り、おはしの話、スープの話に続き、今日は給食に出るサンドウィッチの絵本を読み聞かせに来てくれた。

 保育者とは少し違う存在だということを、子どもたちは何となく感じ取っているようだ。そして、「この人は、なぜやって来たのか」「どんな存在なのか」「どんな話をするのか」など、その存在に興味を惹かれていく。
 保育者がしているいつもの読み聞かせも、給食室の先生や看護師の先生だと、ぐっと特別感が増すようだ。

 そんな子どもたちの様子を見ていると、園生活の中では様々な専門家が、総出で子どもたちを育てているのだという感覚を強く感じる。
 保育の専門家、栄養の専門家、保健の専門家…そして、『その子』一人ひとりの専門家である保護者と、みんなで協働して子どもたちを育てていけたら、それが百人力な気がしてならない。保護者にも、子どもたちのことを是非色々と教えてもらいたい。

 読み聞かせの後は、佐藤先生から枝豆のさや取りを頼まれた。
 そこで政尋くんは、枝豆の枝同士を繋げようとしていた。雅工くんは、豆が洋服を着ていることに気が付き、楓真くんは豆の中から「ちいちゃな種があるよ!」と見せてくれた。保育者も負けじと、さやを光に照らすと、中の豆が透けてよく見えるという発見をみんなに知らせる。
 空璃ちゃんは、「(さやが)硬いから、私は嫌なの。だからやらないの。」と言ってはいるが、それは、力を入れないと、簡単にさやは取れないものということを、体験的に学んだということだ。

 さや取り一つとっても、探究心や自分の気付きを他者と共有する喜びは深まっていく。

 その後の散歩先では、雅工くん、歩也くん、政尋くん、楓真くんたちが、「梅があるよ!!」と知らせてくれた。

 園庭で取れた梅の実よりも、遥かに大きく、色も黄色い。それでも子どもたちは、迷うことなくそれを梅の実だと言い当てた。形、触感、香りなどから、自分たちが園庭で採ったものと同じであることが分かったのだろうか。

 もうこれで、この子たちは、大人になっても、茂みに落ちている実が梅の実だと分かるはず。遠い未来に思いを馳せた。

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