葉っぱの雨

 「訓練です」という放送が流れ、園庭へと避難した子どもたち。その後は、第二避難場所である内裏谷戸公園に避難した。不安がる子もいるだろうと予想していたが、混乱なく、速やかに避難した子どもたち。

 全員の避難完了を確認すると、2グループに分かれて散歩に出掛けた。行き先は「大田切池」と「園周辺」。

 大田切池へ向かうグループは、一足先に公園を出発。「お魚公園!」「早く行こうぜ!」「お魚公園に着いたらお茶飲もうね!」と全員で公園で過ごす様子を思い描きながら歩いた。

 途中、落ちているゴミを見つけ、「先生なんかある!」と誰かが声を上げた。すると、次々に集まってきて「ゴミ!」「これ誰が落としたんだろう」「落ちてる!」とゴミを指差した子どもたち。全員で囲んで、ゴミをじっと見つめていた。

 そこから数歩進んだ所で、今度は小さなミミズを見つけた。「何これ。」「小さいミミズ!」と呟きながらしゃがみ込む。一人が小枝を持ってきて突くと、それを真似して小枝を探してきて突く。またもや、みんなで同じものを囲む。

 大田切池に着くと、数名が頭の上を見上げながら「雨?」「雨降ってる。」と呟いた。すると、それを聞いた他の子どもたちも上を見上げたり、手を広げたりして雨が降っているのかを確かめる。保育者も一緒になって手を広げ、「雨降ってる?」と確かめる。

 少しして、一人が「雨じゃないよ!」と声を上げると、「雨だよ!」「雨じゃない!」と自分の考えを伝え合う子どもたち。保育者が「雨かな?雨じゃないのかな?どっちだろう?」と一緒に悩んでいると、「これ水じゃないよ!」」という声が聞こえた。「え?水じゃない?どういうこと?」と尋ねると、「だってここ濡れてないもん。」と腕を見つめる子ども。

 そして、同じように腕を広げて確かめる子どもたち。すると今度は「あったかい!」との声が上がった。水が降ってきているのなら冷たいはずと考え、その反対の言葉を口にしたのかもしれない。

 まずは、手を広げて確認してみる。次に、確認してみて分かったことから推論する。そして、それを言葉にして友だちや保育者に伝える。そんな子どもたちの姿を見て、思考力やコミュニケーション力の高まりを感じた。

 

 そして、側に生えていた植物の葉に、白いものが載っていることに気がつく。「何これ〜!」「これが降ってるんだよ!」と、ついにその正体に気がついた子どもたちは、それをじっと観察していた。そして、「葉っぱの雨!」と声を上げたのだった。

 少し前までは、それぞれが好きな遊びに熱中したり、イメージに入り込んで一人遊びをする姿が多かったのだが、少しずつ、友だちの遊び気にしたり、それを真似たりするようになっていった。そして最近では、友だちとイメージを共有しながら遊んだり、友だちが発した言葉に応じていく姿が増えてきている。

 園周辺を散歩したグループは、蝶を追いかけたり、バスを見たり、追いかけっこを楽しんだ。

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