私もできるよ

 今日は朝からとても暑かったので、早々に水遊びコーナーを設置すると、子どもたちは全身を濡らしていた。

 鉄棒に集まっていたうみぐみの子どもたちの様子を見に行くと、縄跳びを垂らし、ブランコにして遊んでいる。4つのブランコは全て埋まり、順番待ちの列ができていた。

 そこでは「先生見てー!ブランコやってるよ!」「見ててね、こんなこともできるよ!」と保育者を呼ぶ声が絶えなかった。

 保育者が「ブランコこぐの上手だね!」「へぇ〜そんな乗り方もあるんだね。」「こんな難しいこともできるんだね!」とそれぞれに応えると、それを聞いた別の子も、すかさず「〇〇ちゃんみたいに私もできるんだよ!見てて!」「私がお手本だからね!」と、自分を認めてもらいたい、共感して欲しいという思いを伝えてくる。

 いつもの遊びより、少し難しいブランコ乗りができたことが、本当に誇らしいのだなと感じた。

 臼井先生から、うみぐみの子どもたちに向けて「七夕の製作やりたい人、お部屋に来てー!」と声がかかった。

 興味を持った子は、足早にうみの部屋へと向かった。そこでは輪飾り作りが始まっていた。一つ目の輪っかを保持したまま、そこに別の紙を通しながらその端と端を貼り合わせるという、簡単なようで、実は手先の器用さや集中力が必要なとても難しい作業。

 そして、のりが少ないと輪がつながらないし、多すぎるとベタベタになってしまう。その適量も知ってほしくて、臼井先生は、この製作を用意したようだ。

 予想通り「あー!!できないよー!!!」と焦ったさが募る。しかし、保育者が要領を伝えていくと、それをつかんだ子は、2つ、3つと長くなってきた。

 保育者が「すごい!!長くなってきたねー!!!」と感嘆の声を上げると、すかさず、「私のも見て!」「こんなに長くなったよ!」とブランコの時と同じ姿が。

 『できない』と言っていた子の輪飾りも、少しずつ長くなっていたが、のりの量が少なくてすぐに剥がれてしまうと、「もうやりたくない!!」と再び声を発した。すると、すかさず芙優ちゃんが「頑張って!」と声を掛ける。「見て見て」言いながらも、反対に励ますこともできている姿に感心した。

 輪飾りを作り終えると、場所を変え、のんびりと絵本のページをめくる子の姿があった。それは、集中力を保つのに疲れた頭と指先を、休めているようにも見えた。

 

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