わらべうた遊びで

 あおぐみの朝の会は木の部屋で開かれる。テラスを小走りに、その部屋へと向かう姿見ていると、今日は何があるのかな?友だちは来てるかな?それぞれの思いを抱きながら向かっているのであろうなと想像する。

 そこへ保育者も到着すると、すぐに声がかかった。

 めい「みんなに話したいことがあるの。」

 あつむ「発表したい。」

 そこでみんなに、「みんなに発表や伝えたいことがある時はどうするの?」と尋ねてみた。

 ゆきと「真剣にする。」

 ゆうき「話をよく聞く。」など。

 話す側と聞く側の双方で成り立つものであることを、ちゃんとわかっている。

 めい「吉成先生とお部屋を暗くするために、頑張りました。」

 するとすぐに、部屋の電気を消してみてと声があがった。さらに「いいね。」「あっ、あそこの窓もっと隠した方がいいと思う。」と続く。こうしたやりとりを聞き逃さずにいることで、次なる活動へと展開していくのだと思う。

 あつむ「ヤモリとかなへびを見つけました。」

 朝の出来事を瞬時に伝えられて満足そう。

 そして、私から絵本を見せながら「わらべうた」を紹介した。わらべうたは、自然とスキンシップがとれ、語りかけるような歌い方が心地よく、あおぐみの子どもたちと一緒にやってみたいと思っていたのだ。大人だって、自分が関心を持っていることを、みんなで共有できることは嬉しい。

 円く座っていたので、そのまま「あんたがたどこさ」の歌詞に合わせ、「さ」の言葉でボールを隣りに渡す遊びや、隣の友だちの手をとり、くすぐる遊びなど、いくつかのわらべうた遊びを紹介していくと、どれも夢中になって楽しんでいるようだった。

 そして、大きなシフォンという布を使ったわらべうたで、みんながその中に入り潜り込んだ時、

 かなと「かいこみたい。」

 先週の朝の会で、八王子市から届いた、かいこが主人公の紙芝居「空とぶはっぱときぬのようせい」を紹介した時に、私自身が自宅でかいこを飼育していることに触れた。そこで、今日は、桑の葉を持ってきてみんなに見てもらっていたのだ。

 そして、奏音くんは、紙芝居の中のかいこの姿を思い出し、モコモコと布が蠢く様子と重ねたようなのだ。

 そうしたみんなの声に耳をすまし、興味関心を広げていく瞬間を、日々の変化を見逃さずにいたいと思うのであった。

 園庭に出ると、早速、やもりとかなへびの話を聞いた。

 かなと「かなへびはへびのなかまだよ。」

 あきと「やもりは人を守るために、家の所にいるんだよ。だからこども園にもいるんだよ。」

 これも、なるほどと思う一言。これからも聞き耳をたてていこう。毎日の出来事が楽しい。

前の記事

みんな正解

次の記事

この後どうする?