心を揺らすと

 梅雨明けを思わせるここ数日の気候。今日も朝からうだるような暑さだ。

 朝から、ずっと園庭遊び続けていてはと、一旦、涼しい室内遊びでクールダウンする。朝の会の後に、また「外で水遊びをしよう!」と提案すると、「えー」「お部屋がいい」「めんどくさい〜」との声が。

 こんな暑い日は、思いっきり水遊びが楽しいのはと思っていた保育者は、少し驚く。「何がめんどくさいの?」と聞くと、「着替えるのが」とのことだった。確かにそれもわかるが、遊び出せば、そんな思いも吹っ飛ぶだろうと園庭に誘った。

 園庭では、すでに水遊びの準備がされていたが、「えー」との反応の通り、水遊びのコーナーには人もまばら。そこで、雨樋を出してきて、そこへ水を流すと、環粋くん、叶芽くんがやってきて、葉っぱや小枝などを流し始めた。そして、枝はサイズが大きいと流れないことに気付くと、ポキポキと折るようになった。その姿を見た冬華ちゃんやみのりちゃんも、雨樋に流すことを楽しんでいた。

 この後、きゅうりと山桃を食べる準備をするため、一旦その場から離れた保育者。その後も、みんなに涼みながら遊んでもらいたいと、再度水遊びに誘うも、水鉄砲を手にするくらいで、洋服をびしょびしょにして大胆に遊ぶ子はいない。

 そこで、ホースを探してきて穴を開けてみた。その姿を、興味深げに蒼太くんが見守る。さっそく水を通してみると、細い水は噴き出るものの、水圧に負けて、テープで止めた箇所から暴発!「手伝う」と言ってホースを持っていた蒼太くんもびしょ濡れ。

 ところが、それを嫌がることなく、むしろ笑顔で「もっと、穴を大きくしたら。」と積極的になってきた。そのハプニングに政尋くんやあおぞらのお兄さん、お姉さんも駆けつけてきた。

 「楽しそう」「面白そう」「どうやろう」など、子どもの気持ちを揺さぶるものがあれば、いつでも夢中になるのが子どもたちなのだ。

 もっと心が揺れる仕掛けを散りばめて、水遊びをもっと楽しんでいきたいと思う保育者であった。

 きゅうりと山桃の話

 この週末でまた、キュウリが一回り大きくなっていた。子どもたちと麺棒で叩いて潰し、今日は味噌をつけて味わっていた。

 山桃はというと、最近赤くなってきて、殊更に美味しそう。今日の朝の会で「落ちている山桃は食べないように。食べる時には木から取ったものを」と話していたので、さっそく山桃も食べてみようという話になった。

 いざ食べてみると、「酸っぱい!」という表情を浮かべる子どもたちと、「美味しい。」という子が半々。一粒一粒、多少味も違うのだろうが、一人ひとりの味覚も違う。

 赤くなって美味しそうに見えてはいたが、実際に味わってみた結果、拾ってまで食べようとする子はずっと減るだろうと思う保育者であった。「身をもって知る」とは、こういうことだろう。

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