七夕飾り

 七夕が近づいてきたので、ここ数日、子どもたちと七夕飾りを作っている。

 保育者が、折り紙やハサミを出して準備をしていると、製作が好きな子どもたちは、「先生、何か始めるようだぞ。」という表情で、こちらの様子を伺っている。

 保育者が、「七夕飾りを作ろうと思って。」と話をすると、「作りたい作りたい!」と子どもたち。貝や、提灯などを、「ピンクとオレンジがいいんじゃない?」と色合いにこだわったり、「どっちが長くなったかな?」と、輪つなぎの長さを競いながら作っていた。

 前回の造形活動で製作した折り染を、七夕飾り用にと、こいち先生が置いていってくれたので、それも出すと、

 子ども「わー!きれい!先生、これも使うの?」

 保育者「みんなが作った折り染、きれいだよね。これも使おうと思うんだ。このきれいな色を生かした飾りにしようと思うんだけど、少し難しいんだ。やってみる?」

 子ども「やるやる!!」

 折り染めをじゃばら折りにして、のりで貼り付けていくのだが、じゃばら折りが最初の関門。その次はのりの量。多すぎると和紙がベタついてうまく張り付かない。

 子ども「先生、こうであってる?」「あっわかった、こんな感じでしょ?」

 そんな声を聞きつけて、周りの子どもたちも興味を持ってやってきて、どんどんと製作の輪が広がっていく。うみの子どもたちには少し難しいかな?と思っていると、とりのお姉さんがそっと手を貸してくれていた。

 折り染めで作った飾りが出来上がると、「わー素敵!いい飾りに変身したね、先生。」と、きれいな折り染めに、さらに手を加えていくことで、さらに「素敵なもの」に出会った子どもたち。きれいだな、素敵だなと心が動く経験をたくさんさせてあげたいと感じた。

 保育者が、製作をしながら、「笹の葉さらさら 軒端に揺れる〜」と口ずさむと、「先生、軒端って何?」と問いかけられた。「軒端ってね、屋根の端っこって言えばいいのかなー。」と表現を思案しながら、そういえば、自分が子どもの頃も、「軒端ってなんだろう?」と思っていたことを思い出した。こうしたエピソードも含めて、日本の伝統的な行事が受け継がれていることを実感し、嬉しさを感じた。

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