プール、楽しかった!

 一日遅れてのプール開き。「今日は、プールに入ろう」と声をかけると、「え?プール?入る!」と嬉しそうな表情や声で応える子どもたち。自分の水着について説明してくれる姿から、プールを心待ちにしていた様子が感じられた。

 昨年度、水着に着替えるのさえ嫌がる子がいたと聞いていたので、初日の今日は、水量を少なくして様子をみようと考えていた。少しでも怖いと思う気持ちを減らしたいという思いからだったが、さて、どんな様子が見られるのだろう。2グループに分かれてプール遊びをする予定で、準備を進めた。

 最初のグループの子どもたちは、おやつを食べ終わったら水着に着替えるのだが、保育者が声をかける前に自分のプールバッグを見つけて、中から水着を出し始め、着替えようとする子が多かった。

 水着は、洋服と違い、自分では着替えにくいことが多いが、どうにかして自分で着ようと試行錯誤する姿が多かったように感じる。準備体操までの間、かぜグループ用のプールを窓に並んで見つめる姿からも、ワクワク感が感じ取れた。

 準備体操をして、いざ、テラスへ!はなぐみのプールは高さがあるので、縁にまたがるようにしないと入れない。普段、保育者に「やって!」とすぐに助けを求める子も、どうにかして自分で入ろうと試みていた。この様子からも、一刻も早く入りたいという気持ちが溢れているように感じた。

 水深は、10〜20センチほどだったが、嬉しそうに足踏みをしてみたり、座って足をバタバタさせて水しぶきを上げてみたりと、思い思いの方法で水の感触を楽しみ始めた子どもたち。座っているだけで、嬉しそうな表情を見せる子も。

 すぐに、「玩具が欲しい」と言われるかなと予想していたが、子どもから言われるまでは待ってみようと思っていた。予想に反し、腹這いになってバタ足をする友だちの姿を見て、真似をして笑い合ったり、そっと頬を水面につけてみたりと、水そのものの感触を楽しむ時間が長かった。水の冷たさ、流れ落ちる動き、水しぶき…水そのものに面白さを感じていたのだろう。

 少ししてから、水鉄砲やペットボトルシャワー等を出すと、水鉄砲を持った数名が並んで日除けに向かって撃っていたり、お互いに水をかけあったりと遊びが広がっていった。水鉄砲への水の入れ方がわからずに困っている子に教えようとする子もいて、頼もしく感じるとともに一緒に遊ぶ楽しさを共有していることを感じたのだった。不思議なことに、玩具の取り合いになることもなかった。

 1グループあたり30分弱のプール遊びだが、入りたくないという子もいなく、出ようと声をかけた時に「いやだ」と泣く子もいなく、自分からプールを出てシャワーへと向かっていったのが、印象的だった。それぞれが満足していたのだろう。次回からは、少し水を多くしてみようと思う。どんな子どもたちの表情が見られるか、楽しみだ。

 着替え終わってお茶を飲んだ子どもたちに、「プール、どうだった?」と質問してみた。返ってきたのは、「プール楽しかった!」昨年度、嫌がっていた子も「楽しかった!」。

 「楽しかった」という一言には、水に全身で触れて感じた気持ちよさや友だちと一緒にその気持ちを共有した嬉しさ、イメージを共有して遊んだ面白さ等色々な思いが込められているのだろうなと感じた。

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