今日は特別
せいび畑の夏野菜。トマトにきゅうり、ナスにピーマンと、今年もたくさん実をつけた。雑草を抜いたり、水やりをしたり、真っ赤なトマトを食べにきた鳥を「コラー!食べちゃダメだぞ!」と追い払ったり、皆で大切に育てている。
昨日の夕方。
玲音「先生!きゅうりとトマトができている!」
保育者「本当だ!今が食べ頃だね。」
しかし、今から食べる時間はない。月曜日も休日なので、このままにしておいたらきっと完熟してしまう。「どうしようか。」と、玲音くんと相談して、思いついた。「明日(土曜日)食べればいい!!」と。
今朝、登園してくるなり私のところにやってきた玲音くん。
玲音「先生、野菜食べるんだよね?今日、食べるんだよね?」
昨日から、楽しみにしていたことが伝わってきた。
みんなで、きゅうりをこん棒でたたき、塩を振って揉む。トマトは一口大に切って、こちらも塩で。
芽衣「先生、お代わりある?」
奏音「一人何個まで?」
玲音「きゅうりもトマトもどっちも食べられる?」
と質問攻め。それもそのはず、いつもなら、みんなの口に入るよう、きゅうりは薄ーく、トマトは小さな一口大に切って、それでも数が足りない場合は、「きゅうりかトマトどっちかにしてね。」「ごめんね、お代わりはないな。」など、存分には食べられないことがあるからだ。
保育者「今日は、お友だちの人数が少ないから、たくさん食べられそうだよ。」
子ども「やったー」
玲音「今日は特別だね。」
芽衣「特別な日は、嬉しいね。」
保育者「そうだね。たまにはね、そんな日があってもいいよね。」
みんな満足そうな顔だった。







