遊びの森へ

 朝から雲行きが怪しかったが、子どもたちがこども園に揃う頃には、雨が降り出してしまった。なので、各コーナーを開き、子どもが自由に遊べる環境を作った。

 はらっぱでは海の世界の続きが始まり、画用紙を使った魚作りが進んでいた。以前からリクエストが出ていた「魚を釣りたい」という思いを、今日、実現することができた。

 保育者が釣り竿になりそうな筒や磁石やクリップを持ってくると、子どもたちは自分たちが作った魚にクリップを挟み、準備完了。「取れたー!」「2個も一緒に取れた!」など、釣りを満喫する声が聞こえてきた。よく見てみると、釣りをする人は潜水艦の中に入り、そこから紐を垂らしている。子どもたちの中で、釣りは船の中からというイメージがあることに驚いた。

 魚が少ない事に気がついた子は、魚作りに精を出し、遊びに来たうみぐみさんのリクエストで、貝などを作る子も。弓乃ちゃんは「エサがあったほうがいいよね。」と、さらにイメージを膨らましているようだった。

 ところ変わって、木の部屋では「黒屋さん」なるものが始まっていた。テーブルを見てみると、黒いカプラに黒いブロック、黒い折り紙、黒の色鉛筆、お金代わりの黒のラキューと、全て黒づくし。

 すると、「黒屋さんだよ。くじをやっていってね〜。」と呼び込みの声が聞こえ、お客さんも並び始めたので、保育者も黒屋さんに寄ってみた。

 どうやらくじで当たりが出ると、黒のアイス(カプラ)がもらえるようなので、早速くじを引いてみると「当たりでーす!」という威勢の良い声が響いた。その横では、黒い折り紙に、黒いクレヨンで文字を書くと、チョコレートアイス(黒いブロック)がもらえるということで、書き終えると「はい、どーぞー!」と渡してくれた。

 そのうち、「2番の人ー?」「3番の人ー?」と整理番号を呼んでいるような声も聞こえてきた。柚希ちゃんは、黒屋さん行きの無料送迎バスまで用意してくれたり、ポイントカードを用意する子もいた。それぞれが思い描くお店屋さんのイメージを繰り広げていた。

 賑やかな黒屋さんの声が聞こえてくると、みんなが自分の遊びを切り上げて、気付くと木の部屋の玩具はキレイに片付き、ほとんどの子がお客さんとして集まってきていた。大人気となった黒屋さんは明日も開店するそうだ。

 うみぐみは、新聞紙遊びで賑わっていた。洋服にしたり、カバンにしたりする子もいたが、多くの子がそれを棒状に丸めて、剣やバットに見立ていた。

 そうして遊んだ後は、当然、ちぎれた新聞紙が散乱していたのだが、旺來くん、雅工くん、蒼太くんが、「ウィーン」と言いながら、剣やバットを、今度は掃除機に見立てて動かし始めたおかげで、みるみるうちに床が綺麗になっていった。

 一つのものを、様々なものに見立てて遊びを広げる姿に感心した。

 他にもカプラをタワー状に積み上げたり、絵の具遊びをしたり、カードゲームをしたり、それぞれの遊びを満喫していた。

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