氷遊び

 「ただいまー!」と、プール遊びを終えて、タオルを首に掛けた子どもたちが戻ってくる。「おかえりー!気持ち良かった?」と声を掛けると、「うん!冷たかった!」と清々しい表情を浮かべていた。

 前半にプールに入った子どもたちは、後半のグループがプールに入っている間、室内遊びをして過ごしている。その時間を使って、今日は氷遊びをした。

 小さな四角と半球の氷を見せると、「やるー!」とテーブルに集まってきて椅子に座る子どもたち。氷を触ると、「きゃー!冷たい!」「滑っちゃうよ!」「お水〜!」と感じたことを言葉にした。

 空翔くんは、小さな四角い氷をいくつも集め重ねようとするが、既に溶け始めている氷は、ツルツルと滑ってしまう。夢中になって挑戦を続けていると、ついに氷を積み上げることができた。すると、ピタッと動きを止め、2段に重なった氷に見入っていた。

 その様子を見た凛久くんも、空翔くんを真似て氷を重ね始める。隣に座っている2人も、それぞれに夢中になって遊んでいるので、周囲はシーンと静まり返っていた。みんなが、遊びの世界に引き込まれているようだった。

 奏介くんは、半球の氷をテーブルの上で滑らせて遊んでいた。何度も滑らせているうちに、氷が溶けていき、丸かったはずの氷が平らになっていく。そして、別の半球の氷とそれを見比べていると、その様子を見ていた凛久くんから「ねえ、どうやってやったの?」と声が掛かる。すると「こうやってやったんだよ。」とテーブルの上で氷を滑らせて見せた。

 2人のやり取りを見ていた恋羽ちゃんが、同じようにテーブルの上で氷を滑らせた。思いの外滑りが良く、テーブルの端から端まで氷が滑る様子が興味深いようで、何度も繰り返している。そして、恋羽ちゃんが滑らせたその氷を、テーブルの反対側にいた篤煌くんや凛久くんが、また滑らせて返す。「もう一回!」「いくよー!」と言葉を交わしながら、何度もやり取りを続けていた。

 友だちの遊びから刺激を受け、遊びを展開させていく子どもたち。

 そろそろ後半のグループが戻ってくるだろうと考えた保育者が、「そろそろみんなが戻ってくるから、お片づけを始めた方が良いかな?氷をここにいれて欲しな。」とテーブルに洗面器を置くと、篤煌くんがそれを手に取り、「どうぞ〜!どうぞ〜!」と氷を集め始めた。

 すると、みんながテーブルの上の氷を集めて洗面器に入れるとあっという間に片付いた。「篤煌くんも、みんなもありがとう!助かったよ。」と声を掛けると、得意気に笑った子どもたちであった。

 これで片付けは終了と思いきや、テーブルや椅子がびしょびしょ。「あ、ここ濡れちゃってる。拭かなきゃ。」と保育者が呟くと、凛久くんがさっと雑巾も持ってきて床を拭き始めた。「凛久くん拭いてくれるの?ありがとう!嬉しい!」と声を掛けると、周りにいた子どもたちも雑巾を探し始めたので、「みんな拭いてくれるの?じゃあ、雑巾取りに行こうか!」と声を掛ける。戻ってくると、テーブルや椅子、床を力強く拭いていく子どもたち。「あー!こっちこっち!」「ここもー!」と声を掛け合いながら、片付けさえも楽しんでいた。

 「みんなでやると、あっという間に終わるね。みんなが手伝ってくれて助かったよ!ありがとう!」と伝えると、「もう大丈夫だよ!」「早かったね!」「もう濡れてないよ!」と声をあげる子どもたちに、これぞ自治性!を感じた。

 プールでは、フラフープのトンネルを潜って遊んだ。

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ジャ〜!!