共に関わる

 今日は春本番の陽気。園庭に出ると、それぞれが思い思いに興味のあることに向かった。手押し車、砂場、砦など、気の合う友だちと声をかけ合い、それぞれのペースで取り組み、楽しんでいる。

 滑り台の下には、先日の雨の影響で水たまりが残っていた。そこに橋をかけると、スリルを感じながら渡っている子どもたち。遊びとは、まさにこのスリルこそがたまらない魅力なのだろうと思う。大人は靴やズボンを濡らしやしないかとヒヤヒヤするが、子どもたちは敢えてギリギリのラインを攻めている。もう、ヒヤヒヤするのはやめようと、早々に判断した。

 うみの子どもたちが、事務室前にある花に水をあげていた。じょうろの水がなくなると、

 子どもたち「先生、お水持って来て。」

 保育者「いやいや、先生はお水係じゃないから、自分で使う分は持って来てよ。そうだ、先生も自分で水を汲んできてお花に水をあげようっと。」

 こうして、子どもたちと保育者で水をあげることになった。保育者は、もう水は十分かなと判断をするとその場を離れたのだが、再び子どもたちから声がかかった。

 子どもたち「先生、交代だよ。」

 保育者「え、先生はもういいかなと思ったんだけど。」

 子どもたち「まだやっていないところがあるよ。」

 保育者「自分でやらないの?」

 子どもたち「だって、先生の方が早いもん」

 まだ土が乾いているところを見つけたが、長い時間水遣りをして少し疲れた時、保育者の存在を思い出し、声をかけたのか。

 保育者「そうなの?」

 と言いながら、手伝うことにした。すると、

 子どもたち「先生、ほら、上の方のお花にまだお水あげてないよ。向こうの遠いお花も。そこは手が届かないから先生あげて。」

 子どもたちは、共にこども園で過ごす仲間として、保育者を巻き込み、一緒に関わる方法を知っており、その術を使うことで、自分の思いが実現に近付いたり、一緒に感動することで、さらなる意欲に向かっていくのだろうなと感じた。

 給食前、保育者が砂場にシートをかけていると、

 「先生、交代だよ!」

 と再び声がかかった。

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