そうだった!

 朝の個別の時間。新入園の子どもたちも登園し、少しソワソワしている子どもを見ていよいよ新年度がスタートしたんだなと感じ、保育者も少しソワソワしていた。

 保育者「今日のあおぐみの朝の会は臼井先生です。さあ、まずはお名前呼びからしようかな。じゃあ、侑くんにお願いしようかな。」

 侑「えーと、あおぞらさんは…。」

 保育者「あれ?侑くんはもうとりさんだよね?」

 侑「そうだった!」

 照れ笑いの侑くん。

 保育者「それじゃあ、うみさんは誰にお願いしようかなー。」

 弓乃「先生、うみさんじゃないよ。あおぞらさんでしょ!」

 保育者「そうだった!失礼しました。それじゃあ、あおぞらさんは結希人くんにお願いしよう。」

 つい先週まで、あおぞらとうみだった子どもたち。あちらこちらから聞こえてくる、「そうだった!」の声。給食の時も、「あおぞらさん、どうぞー。」と声が掛かると、「はーい。」と、列に並びかけて、「あっ、そうだった、俺はとりさんだった。」と慌てて戻ってくるとりさん。「うーみーさん。」の呼びかけに、「はーい!」と返事をしてしまうあおぞらの子どもたち。その度に、「違うじゃん。」「そうだった。間違えちゃったよー。」と、苦笑いしながらも、どこか嬉しそうだ。そんなやりとりを繰り返していくことで、このソワソワも落ち着き、日常が戻ってくるのだろう。

 あおぐみの活動ではルールのある遊びをしてみようと考え、「フルーツバスケット」をした。

 子ども「やり方がわからない。」

 保育者「大丈夫だよ、先生が側にいて一緒にやるからね。」

 少し緊張した面持ちの子どもたちだったが、要領がわかると、面白さを感じたようで、「まだやりたい!」の声。表情も和らいで「そっちの席空いてるよ!」と、互いに声を掛け合う姿も見られ、異年齢の関わりが深まる時間となった。まだ遊び足りない子どもたちと、次は「ハンカチ落とし」をする約束をして、今日の活動を終えた。

前の記事

新たな出会い (2)

次の記事

二人の誠