移動するクラゲ

 昨日の夕方、テラスの天井に現れるクラゲに仲間を作ってあげたいと伝えると、子どもたちが、折り紙で作ればと提案してくれた。
 そこで作った作品は「お家に持って帰りたい」という子が多かったが、クラゲの仲間にしていいよと言ってくれた子の作品を、いくつか天井に貼り付けておいた。

 今朝も、たらいに水を入れるなり、「また、来た!」と子どもたち。そこで、そのクラゲを囲うように、折り紙で作った海の仲間たちを張り替えておいた。

 子どもたちは、久しぶりに会った大田先生にも、クラゲの存在を興奮気味に知らせている。そして、「皆の手の影も映るね!」と影絵遊びに発展し、新たな発見を楽しんでいた。

 影絵遊びをひとしきり楽しむと、今度は室内でぴょんぴょん跳ね出す子どもたち。でんぐり返しでもしたいのかと思ったら、「イカなの!」「ぼくはタコ!」「カエルも出来るよ」と、言葉が飛び交う。

 子どもたちの興味や遊びは、本当にめまぐるしく移り変わる。そして、目で見たもの、心が動いたもの、刺激を受けたものを全身で表現したいと思うのが、この年齢の子どもたちなのかもしれない。
 仰向けになって床を這う子どもたちは、まさにタコそのもので、表現力の豊かさに脱帽だった。

 今日は、お茶ポットの用意も、テラス扉の鍵開けも、プール道具の忘れ物チェックも、全部自分たちで行なった。
 それから、水着に着替えようとした子どもたちから、「クラゲが動いてる!」と声が上がった。
 先程、確かに折り紙で囲ったはずのクラゲが、その折り紙の外側にいる。「クラゲは(場所を)動くんだね!」、これが子どもたちの見解。
 見えなくなる時もある、移動する時もある、模様が閉じたり開いたりすることもある…これが、反射した水の影だということに気付く日が、いつやってくるのかが楽しみだ。

 アトリエ前でプール遊びをした後、コンクリートの上で、愛真ちゃんがセミを見つけた。そのセミがもう少しで息絶えてしまうことに、保育者はすぐに気付いた。だから、少しでも居心地の良いところで成仏させてあげたいと、「セミは固いコンクリートよりも、木とか土とかの方が好きなんだって」とだけ伝えた。
 すると、愛真ちゃんは辺りを見渡し、セミを土の上へと移動させ、芝生をちぎり取って、セミの近くに撒いてあげていた。
 セミの居心地の良さを想像したのか、弱って何度も仰向けになってしまうセミを、どうにかうつ伏せの状態に戻してあげようと必死になる子もいた。

 この子たちは、生き物の愛おしさや尊さを知っている。

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