ホンモノの魅力

 今日はうみぐみの保育室で過ごした。今日は園庭も心地よさそうだったが、ブロック、キャンプごっこ、シルバニアなどそれぞれ好きな遊びを見つけて楽しんでいるようだったので、しばらくその姿を見守ることにした。

 そのうち、片足バランスゲームやケンケン競争が始まり、少しずつ身体を動かしたくなってきた子どもたち。その一方で、まだまだ室内で遊びたい様子の子もいたので、両方の思いが叶えられるように、テラスを開放した。

 柊介くんはすぐに牛乳パックの積み木と、マット遊具を組み合わせて乗り物らしきものを作り始めた。積み木を並べているうちに、イメージが変わってきたようで、細長く青い積み木を水に見立て始めた。「ここから水が流れてくるんだよ。」と、高低差をつけながら積み木を繋げていき、滝のような水路を再現していた。

 賑やかになってきたテラスを覗きにきた景護くんに、「水が流れてるんだって。」と説明をすると、「水持ってくる!」と水道の方へ足早にかけていったが、流すならニセモノの水を流して欲しい事を伝えた。

 すると、空のペットボトルや洗面器に、ままごと用のチェーンや毛糸を入れて、「流れ」を作り始めた。本物が使えないならと、いろいろな素材の特徴を生かし、工夫しながら、うまく流れを表現していることに関心した。

 ”水を流す”というイメージが膨らんできたようだったので、アトリエから、よく水遊びで使うペットボトルで作ったチュープを持ってくると「何これ!どこにあったの!?」と目を輝かせる。すると柊介くんは、そのチューブの中に、小さな容器を入れて転がし始めた。それを繰り返すうちに、段々とそのチューブを大砲に見立てるように遊びを変化させていった。

 一方景護くんは、ペットボトルのチューブを逆さにし、その水路にチェーンを流そうとしていたが、それがスムーズに流れ出てこないことに不満を募らせている様子だった。みかねた保育者は、ペットボトルならばと、今度こそは本物の水を流してみる事を提案した。

 そして、水路を通って流れ出た先には、うみぐみの野菜のプランター。同時に水やりまでできてしまった。

 思わず「楽しい!」と溢れ出た景護くんの言葉を聞いて、見立て遊びの楽しさもあるが、やはりホンモノの水には、ホンモノとしての魅力が宿っているのだ。

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