イメージの世界

 「お魚釣りやりたい。」

 既にプール遊びをしていた保育者の元にやってきて、そう伝える子がいた。保育者が「いいよ!お魚釣りやっておいで!」と答えると、小走りで保育室へと戻って行く。

 自分のしたいことを、言葉にして保育者に伝えられるのだ。

 プールから戻った保育者が、お魚釣りの様子を見に行くと、「ザリガニ!ザリガニ!」「タコ〜!」と狙った獲物を釣ろうと夢中になっている子どもたちの姿が。

 釣られた魚はというと、後ろに置かれたジャンプマットの上へと運ばれる。「どうしてそこに置いているの?」と子どもたちに尋ねると、「ここ置くところ。釣ったやつここに置くの。こっち(黄緑色のマットの上)は川。」とのこと。

 なんと子どもたちの頭の中には、「いけす」と「川」という見立ての世界が広がっていたのだ。そして、そのイメージを言葉にすることで、自然とみんなが「いけす」というイメージを共有していることに驚く。

 そして、いけすに魚が溜まっていくと、舌をぺろっと出して「釣れた。」と呟く。きっと、満足感や達成感を感じているのだろう。

 プールでは、「スイカ!」とウレタンスティックを振って、スイカ割りをイメージしている子もいた。

 そこで、急いで緑の風船にスイカ模様を描き、スイカを登場させると、「スイカー!」と声を上げ、ウレタンスティックで叩く。水面に浮かぶスイカは、少しの振動でもプカプカと揺れて動くため、狙いを定めるのが難しいが、何度も諦めずに叩いていた。

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