カップ×カプラ=∞

 今日は久しぶりの雨でプールに入ることができず、室内で過ごす。そこで、ホールにはジャンプマットなどの運動コーナー、はらっぱの部屋にはカプラとヨーグルトカップを出し、もりの部屋では絵の具遊びを設定する。

 「何する?」「どこ行こう?」と迷いながら、好きな場所で遊び始める子どもたち。また、久しぶりに再会した友だちと、笑顔で言葉を交わす姿があった。やはり、いつもの仲間と過ごすことは嬉しいようだ。

 みんなが、ヨーグルトのカップで、タワーや自分たちの家を作って遊び始める中、1人黙々とタワーを完成させた彩瑛ちゃんは、次はカプラを積み上げていく。すると、手をかざして、カップのタワーとカプラのタワーの高さを比べているような仕草。「すべて同じ高さにしようとしてるの?」と声を掛けると、「うん」と頷いて、自分だけの砦を作り上げていた。

 その隣では、カップの中にカプラを入れて並べている姿があった。

 保育者「どうしてカプラを入れてるの?」
 子ども「だって、軽いとすぐに倒れちゃうから、倒れないように重くしてるの。」

 とのこと。自分たちで工夫する姿に感心する。

 またその隣では、「いらっしゃいませ〜!カップはいかがですか?」とカップのお店やさんが。タワーを作っている友だちに届けるためのカップかと思いきや、カップの蓋を閉めると、「はい。これはコーヒー。こっちはリンゴジュースです。」と周囲の友だちや保育者に飲み物を差し入れてくれる。

 「これは自動販売機で〜す!」と沢山のカップを重ねて、それを緩やかに湾曲させている。「チャリン!」とその手元にお金を入れる真似をすると、一番上のカップが貰えるという仕組み。これにはお客さんも大喜びで、たくさんの来客。面白いことをよく考えるもの。

 「なんか、いい音がする!ちょっと違うかな?いや、同じかな?」と、カップの蓋をカプラのバチで叩く姿や、蓋を耳に当て「携帯電話だよ。もしもし〜。」と話し始める姿、カップとカプラで橋を作ると、「これは吉成先生ね。」とカプラを人に見立てて人形遊びも繰り広げられていた。

 カップとカプラの組み合わせただけで、遊びを無限大に広げるその発想力に関心する。そして、いつも周囲の遊びにアンテナを張っていて、保育者が「こうしているんだね」とわざと周囲に聞こえるように声を掛けると、そこへ「なになに?」と子どもたちが集まってくる。こうして、すぐに互いの遊びを共有できるしなやかさを改めて感じた。

 次回はどんな素材を準備しようかと、ワクワクする保育者であった。

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