蝉取り

 今日は、日差しがジリジリと照りつける暑い1日だった。「今日は晴れてるからお外出れるよね!?」と子どもたちに促され、朝から園庭に飛び出した。

 子どもたち人気の園庭遊びは、虫取り。今日も真っ先に虫取り網を手に取ると、元気に鳴いている蝉やよく晴れた空を飛び回るトンボを、汗びっしょりになって追いかけていた。

 最近は、子どもたちの蝉を捕まえる腕も上がってきている。鳴き声が止まった時は警戒しているので、再び鳴き出してから捕まえるというコツを知っており、園庭中の木を巡っては、次々と捕獲していく。素早く蝉を見つける目と、その捕獲率には毎度感心してしまう。

 捕まえられた蝉は、飼育されるわけでもなく、じっくり観察されるわけでもない。ただひたすらにカゴいっぱいに捕獲され、夕方には解放される。子どもたちに、どうしてそんなにたくさん捕まえるのかを聞いてみると「獲るのが楽しい」とのこと。蝉に気づかれないように背後からそっと狙う緊張感や、捕まえた時の達成感、友だちから称賛される優越感などが、今子どもたちが感じている楽しさなのかもしれない。

 お兄さんお姉さんたちに刺激を受けたのか、うみの旺來君と蒼太くんも蝉取りに挑戦。腕を伸ばしたら届く位置に蝉を発見し、えいっとばかり捕獲を試みるが、蝉は見事に網の隙間をすり抜けて逃げてしまった。「あーあ」と残念がる二人に、ちょうどそのそばを、名人格の玲音君が通りかかったので、やり方を伝授してほしいとお願いした。

 玲音「こうやってね、気づかれないように、後ろからそーっと。逃げないなってなったら、パッと獲る!」

 また、樹木のちょうどいい高さに蝉が止まっていたので、実演付きの説明。その見事な捕獲に、「おお!すごい!」とうみぐみの二人から憧れの眼差しに、「ね!獲れたでしょ!」と少し得意げな玲音君。

 すると、その教えられた方法を早速実践してみる二人。こうやって蝉取りの奥義は語り継がれていく。

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