自分で決める

 水着に着替えた子どもたちが保育室の運動コーナーに集まってくる。プールの前には体操をすることを知っていて、自分の判断で行動している。「体操やろうね」という保育者の言葉に、ピョンピョンと笑顔でジャンプをして応える。

 曲が流れると、保育者を真似て手足を動かすが、お手本通りに動くわけではない。保育者と同じ動きをしていたかと思うと、リズムに乗って自由に手足を動かし、身体を伸ばし、飛んだり跳ねたり。とにかく楽しいことが一番なのだ。

 曲が終わると部屋の出口に集まって来て、ドアに顔をくっつける様にしてプールの方向を覗き見ている。

 「早く行きたいよね。よし、プールへ出発!」足を高くあげ、意気揚々とプールへと向かう。意欲溢れる歩き方だ。

 やる気満々の子どもたちだが、プールの横で立ち止まり、保育者がシャワーを用意するのを静かに待っている。プール前のシャワーのこともすっかり覚えていて、もう保育者の指示は必要ない

 水着に着替えてからプールに入るまでの一連の流れを、手順を踏んで行動することは、子どもたちの急く気持ちを考えると意外に難しい。早る気持ちをコントロールしながら、やるべきことを自分で判断できる様になったのは成長の証だ。

 プール遊びを始めた頃に「体操してからだよ」「シャワーするから待ってね」などなど、保育者が必死になって説明したり、呼び止めたりしていたのが嘘の様に、今は、子どもたちが自分で次の行動を決めているのだ。

 プールの中では水鉄砲やペットボトルなど、様々な道具を使って遊んだ。いつもは保育者がフープでトンネルを作るのだが、今日は自分たちでトンネルを作り、友だちをくぐらせてあげる様子もあり、毎日の遊びや観察から、様々なことを吸収し自分のものとしているのを感じた。

 室内では昨日に続き、野菜スタンプを楽しんだ。様々な野菜に触れながら、描いたり、積み重ねたりと自由に楽しんだ。

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