本気と本気

 8月も残すところあと数日。まだまだ暑い日も多いので、暦の上ではもう秋だということをすっかり忘れてしまうが、今日は太陽が厚い雲に覆われ、涼しい一日だった。そこでプールには入らず、園庭で遊ぶことにした。

 今日は、運動遊びにはちょうどいい気温だったので、思い切り身体を動かして遊べるように、子どもたちにリレーを提案した。

 その準備をする姿を見たあおぞらととりの子どもたちが、「リレーやるの?やりたい!」と集まってきた。

 普通のかけっこに加え、後ろ向きや横向きで走ってみたり、あおぞら対とりのチームに分かれて競い合ったり、様々な方法で楽しんだ。

 

 相手チームがあると、子どもたちの表情はさらに真剣だ。隣を走る走者を横目に見ながら、全力で腕と脚を振り上げて走り抜いていた。本気と本気のぶつかり合いが、リレーの楽しさであり、子どもたちが夢中になる理由なのだと思う。

 自分だけでなく、同じチームの友だちにも「バトンもらったらすぐに走るんだよ!」「次は〇〇ちゃんの番だよ!」と、声を掛ける紗英ちゃん。リレーは自分だけ速くても勝てるわけではないことをよくわかっている。

 そして、勝負に真剣だからこそ、自分のチームが負けてしまうと悔しさで目に涙を浮かべるのだが、袖でぐいっと涙を拭うと、再び次の勝負へと挑んでいくのだった。以前なら、負けてしまった時点で、遊びの輪から抜けようとしていたかもしれないが、今では自分で気持ちを立て直し、もう一度と挑戦していく姿に、大きな成長とたくましさを感じたのだった。

 勝負に夢中な子どもたちは、汗びっしょりになりながら、給食の声がかかるまでリレーを楽しんだのだった。

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