シャボン玉の研究

 日差しが出ると暑いものの、爽やかな風に秋への移り変わりを感じる過ごしやすい一日だった。園庭で、虫取りや砂場、鉄棒ブランコ、板とソフト積み木で作ったシーソー、氷遊びなど思い思いの遊びを楽しんでいた。

 保育者は保育者で、以前から子どもたちと楽しんでみたいと用意していた「うちわシャボン玉」を、ここぞとばかり出してきた。骨組みだけのうちわにシャボン液をつけ、仰ぐように振ると、大きなシャボン玉がぶわっと広がった。すると、子どもたちがそれに吸い寄せられるように集まってきた。

 それぞれがうちわを手にすると、保育者を真似てうちわを振って、大きなシャボン玉を作る。しかし、ここからは、大人とは違う行動を取り始めるのが子どもたち。

 走ってみる、回ってみる、うちわに息を吹きかけてみる、飛んでいるシャボン玉をうちわで捕まえてみる、落ちても割れないシャボン玉を踏んでみる、虫取りで網でシャボン玉を捕まえようと夢中になる。

 発想が柔軟な子どもたちは、シャボン玉の性質を研究するように、様々な道具や方法でシャボン玉遊びを展開し、その体験を通して気づきや学びを得ていく。

 それはシャボン玉に限ったことではない。触ろうとした蝉が突然動いた時の驚き、鉄棒ブランコのロープ長さの調整、泥水と絵の具の色水を混ぜると、泥水が勝つこと、砂場で見つけたキノコに考えを巡らせること、子どもたちは体験を通して学んでいる。まさしく幼児期の姿だ。

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