ルール

 先日、外の日に向け、しっぽ取り、だるまさんがころんだ、鬼ごっこで遊んでみたしろぐみ。今日は、そこで子どもたちから出た感想をまとめ、ホワイトボードに書き出してみた。

 子ども「そうそう。あれは疲れたよ。」

 保育者「しっぽ取りも鬼ごっこも走りっぱなしだったもんね。」

 子ども「確かにルール分かんなかったよね。」

 先日の遊びの様子を思い出しながら、思い思いに意見を交わし合い、それを基にどうするのかを投げかけると、「疲れたから、鬼ごっこやりたくない。」「しっぽ取りの方が嫌だ。」と、否定的な意見が増えていった。

 子ども「うん。あれは疲れるよ。」

 保育者「そういえば、鬼ごっこもしっぽ取りも同じじゃない?っていう意見もあったね。」

 子ども「確かに!」

 子ども「しっぽ取りも鬼ごっこの仲間だよね。じゃあ、鬼ごっこだけでいいんじゃない。」

 子ども「鬼ごっこにはさ、氷鬼とか、色鬼とかあるよ。」

 保育者「じゃあ、鬼ごっことしっぽ取りを合体させて一つにする。後は、どんな鬼ごっこをしたいかを決めるってことかな。」

 保育者が意見をまとめると、子どもたちが「今話していたのはそういうことか」と納得する。話をまとめたのは保育者だが、それまでに、考えたり話し合ったりする力は育ってきている。4月当初に比べ、今は、とり、あおぞらが入り混じり、クラス全体で意見を交わせるようになってきているのだ。

 そして、話し合いはその後も続き、最終的に7種上がった鬼ごっこの中から、ルーレットでひとつに絞ることになると、選ばれたのがなんと「しっぽ取り」!

 少しややこしいので簡単に説明すると、しっぽ取りと鬼ごっこの2種目が鬼ごっこだけになり、その鬼ごっこの種類がしっぽ取りになったということ。

 しっぽ取りに決まったというのに、「えーしっぽ取り?疲れるから嫌だな」という反応が多く…自分たちでルーレットでと決めたのに、決まったら不平とはどういうことなのか…。

 もちろん、まだ内容が変わっても良いのだが、せっかくここまで話して来たのに、遊びを変える理由が「疲れるから」では少し残念と思った保育者。遊んでいる最中はあれだけ楽しそうに走り回っていたのだ。もう少し掘り下げていけば、別の何かが見えてくるかもしれない。

 保育者「疲れるって人は、他にも嫌な理由ってあるの?」

 彩瑛「しっぽを取られた人がどうすればいいのか、ルールが分からなかった。」

 この意見について話し合った結果、しっぽを取られたらその場から退場することになった。さらに、ぶつかる子が多かったという話から、前を見てぶつからないように走るというルールも付け加えられた。

 「よし!いこう!」とルールが決まるとさっと立ち上がる子どもたち。

 保育者「どこにいくの?」

 子どもたち「ん?ルールが決まったから遊んでみるに決まってるじゃん。」

 そして、汗だくになるまでしっぽ取りで遊んで、戻ってくると、

 「全然、ぶつからなかった!」

 「しっぽ取られたら休めるから、そんなに疲れなかった。」

 「ルール決めたら全然大丈夫じゃん!」

 「ルールってすげー」

 と、突然のルール信望。

 その後、それぞれの遊びに移っていっても、「ルール決めよう」という声があちらこちらで聞こえてきた。遊びやすくなり、不公平感もなくなり、その分遊びに集中できるようになり、ちょっと難しくもなり、もっと面白くなる。子どもたち自身で、ルールの意味や価値にたどり着けたことが嬉しかった。

 次回は、大人と子どもの力の差について、何かルール必要なのか、それを子どもたちに投げかけてみようと思う。

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