気がつけばゲーム

 朝の会にみんなが集まると、「え〜!これしかいないの?!」「少ない!」と、子どもたちも驚いていた。今日のあおぐみは9名。本当は、みんなでゲーム大会をしようと考えていたのだが、今日は少ないのでやめておこうかとを伝え、「あおぐみさんで何をしようか?」と問い掛ける。

 「え〜、何がいいかな?」と考える皆で考えていると、「信号ゲームは?」と帆夏ちゃん。その名は聞いたことはあるが、ルールがよく分からなかったので、子どもたちに聞いてみる。

 「青は進む」「赤は止まる」「黄色は一歩下がる」というのがルール。あとは「ダルマさんが転んだ」の要領で、みんなに背を向けた鬼が、「赤」「青」「黄色」の指示を出す。タッチされた鬼がみんなを追いかけ、捕まった人が次の鬼になる、というゲーム。

 あおぞらさんにも分かるように、ルールを確認し、実際にやってみる。外でやろうか?と提案するが、「え〜、暑いから中がいい」という声もある。広がりすぎない室内の方が、初めはわかりやすいかなと思い、室内でやってみることにした。鬼は奏音くん。

 「青」「赤!」「黄色!」と次々に指示を出し、子どもたちもそれに合わせて動いていく。ところが、途中で奏音くんが、「先生!鬼はさ、こっち(みんなの方を)見て言うんだよ!」とのこと。始めてみると、違っていることに気が付いたようだ。

 それならとまた初めからやり直し。鬼の指示通りに動くものの、「黄色!」が続いて、どんどんと下がっていく子どもたち。そして、また「青!」の指示で鬼に近づくものの、すぐに「赤!」「黄色!」となかなか「青」の指示が出ない。初めは笑顔があった子どもたちも「黄色ばっかり!」と不満の声が。

 確かにこれでは永遠に終わらないのかも。ゲームが楽しくなるか、つまらなくなるのかは鬼次第。

 「また黄色」「つまらない」と言いながらも、一向に止めようということにはならないが、かといって楽しそうな雰囲気ではなくなっている。

 さてどうしたものかと案じながら続けていると、「赤!」という声と、その鬼にタッチしたタイミングがほぼ同時で、「タッチしたけど、今のは赤って言ったからなしだよ」と論争になる。

 ここで、一度ゲームを中断し、今のゲームの流れを振り返りながら話し合いをすることにした。

 「黄色」が続くとどうなるか、「赤」と言われても、すぐには止まれないことなどを考えてみる。最終的に、「黄色が続くとつまらない」「室内で止まる時には滑る」ということで、外に出てもう一回やってみるということになった。

 ここでの鬼は芽衣ちゃん。先ほどの話し合いのおかげで、黄色の回数が減る。そして、捕まった海翔くんが次の鬼になった。今回も「赤」「青」「黄色」の回数のバランスがよく、テンポよく信号ゲームが進んでいく。

 すると、三史郎くんの意見で、次は「ダルマさんが転んだ」へとチェンジ。

 今日は全く別の遊びでもと思っていたけれど、気がつけば今日もゲーム遊びを楽しんでいたあおぐみ。そして思いがけず、それを面白くするにはということを、みんなで考えるいい機会になった。

 ゲームが終えると、どんぐり砦の下にウレタン積み木を出して遊び始めていたので、そこに日よけのシートを張ってみた。

 「キャンプのテントみたいだね」「涼しい」と大好評。風も吹いてきて、日よけのシートが揺れると「なんかパラバルーンみたいだね」という奏音くん。「パラバルーン、やりたいね。」と芽衣ちゃん。ただ二人ではできないことを伝えると、「みんな誘ってくる!」と声を掛け始める。

 その間にパラバルーンを用意し園庭に広げると、「やりたい!」と集まってくる子どもたち。
 経験のあるとりさん。そこにうみさんやあおぞらさんも入ってくる。ただ回るだけで終わってしまうかなと思いながらも、腕を振り上げて「山」を作ってみると、予想以上に上手くバルーンが膨らむ。もしかすると、膨らみの中に入れるかもしれないと思い、声を掛けると見事に成功!

 「やった〜!」「面白い!」「テントの中にいるみたい」とうみさんも大喜び。一方、とりさんは空気が漏れないよう、テントを抑えるように座っている。これが経験の差。

 「パラバルーン、面白かったね!」と終わってからも話をする子どもたち。これは、外の日の新たな展開に発展するかも…と期待する保育者であった。

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