それぞれのやり方で

 今日は土曜日。2階保育室で、朝保育をスタートする。

 乳児クラスの子どもたちと一緒に過ごす時間が、いつもよりも少し長い。保育室にある磁石つきの玩具を、どうやって使うのかと吟味したり、運動コーナーではマットに寝転び、朝ご飯やテレビの話を、ゆったりと保育者と話す姿があった。

 かぜ保育室に移動して、すぐに子どもが選んできた絵本は、「ぞうくんのあめふりさんぽ」と「なにをたべてきたの?」の2冊。なんとこれらは、みんなが乳児クラスの頃に読んでいたもの!保育者も、思わず懐かしく穏やかな気持ちになってページを開く。

奏音「先生のおひざで見たい。」

実蒼「みあちゃんも。」

周りの子ども達もその様子を見て集まってきたが、膝に座れるのは2人。みんなもそれをわかっていて、保育者の横にぴったりと寄り添ってみたり、それぞれがスキンシップの方法を見つけて、居心地の良い体勢を探していた。先ほどの乳児クラスで見た、赤ちゃんと保育者の関わりが少し羨ましかったのかもしれない。やはり膝が人気であるので、そこは時々交代をした。

 年齢と共に、その形も変わっていくのかもしれないが、いくつになっても、こうしたスキンシップは大切にしていきたい。

 「ぞうくんのあめふりさんぽ」は繰り返しのある話で、実はぞうくんは泳げるんだというシーンで終わる。そこが楽しくて何回もとリクエストが続く。確かに話の内容も楽しいのだが、幼児くらいの年齢になると、同じ場面でみんなで笑い合う一体感…友だちと思い通じ合う嬉しさという、さらに別の面白さを味わうようになる。

園庭では、乳児クラスの子どもたちも遊んでいた。誰かが虫を見つけると、乳児、幼児も関係なく、すぐにその周りに集まり、どこにいたのか、どんな虫なのかと聞き合って思いを巡らし、繋がっていく。

滑り台では、ワニごっこ。滑り台にある溝の直線を利用して、「ここまでがワニさんの入れる場所なんだよ。」「今、ワニさんは冬眠中だから、通ってもいいの。」と自分達で考えたルールを伝え合っていた。

 芝生の真ん中では、園庭で見つけた青い柿を誰のものにするのかを、輪になってジャンケンで決めていた。

 それぞれの楽しみ方で、それぞれのやり方で、それぞれの毎日をしっかりと生きている。

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