トレーを使って

 昨日から、朝おやつにトレーを使い始めた。今まではランチスペースで手指消毒をして、自分の口拭きタオルを取って着席し、テーブルにセットされたおやつを食べていたのだが、これからは、自分でおやつをトレーに乗せ、席まで運ぶのだ。ビュッフェスタイルのように、少しだけかぜグループの給食の形に近くなる。

 初日は、事前にこの変更をみんなに伝えることを忘れてしまい、最初のグループの子どもたちは、いつも通りに着席しようとしてしまった。慌てて一人一人に声をかけると、それでも真剣な表情でトレーを運ぶ。

 後半のグループの子には、「今日は、お仕事が一つ増えるんだけど、できるかな?」と伝えると、「え?お仕事?」「できる!」と意欲満々。いつもより勢いよく手を洗う姿にもそれが表れていた。

 そして二日目の今日は、朝おやつ前にもう一度トレーの使い方について話をしようと考えていた。

 直前に見ていた紙芝居が終わると、マットに寝転んだり、保育者に背を向けて何やらもぞもぞと動いている子も数人いたが、「昨日から新しくお仕事が増えたでしょ?覚えてる?」と切り出すと、しっかりと保育者の目を見て聞き入る子もいる。

 「昨日お休みだったお友だちに教えてくれないかな?」と問いかけてみると、すぐに「トレーを使ってさ」としっかりと覚えている子もいた。

 「よく覚えていたね。」と言いながら、ままごとコーナーで使用しているトレーを持ってきて、手順の確認や注意事項を一緒に確認をした。どこまで理解できたのかは定かでないが、こういう機会も大切だ。

 「すぐに食べたい子は、手を洗って食べに行ってね」と伝え、紙芝居をもう一つ読むことで自然に時間差がつけ、朝おやつが始まった。

 手指消毒のボトルは一つなので、少し順番を待つことになるのだが、今日は「早く!」と急かす子も。早くトレーを持ちたかったのかもしれない。

 昨日の経験から、トレーを取った後、ラスクの乗ったお皿のどれを選ぼうかと迷う子もいるだろうと予想していた。しかし、今日は、目に入ったお皿を取る子がほとんど。ヨーグルトは、絵柄に違いがあったからかもしれない。保育者も試行錯誤だ。

 そして、小皿の上のラスク自体を取ろうとする子には、お皿ごと取るようにと声をかける。いろいろな形態のおやつがあるので、これも経験が必要だ。

 座る場所を探してウロウロする子もいれば、迷わずに食べ出す子もいる。本当に人ぞれぞれなのが、とても興味深い。どこに座ろうかと迷っているうちにトレーが傾き、おやつが落ちるのではとドキドキする瞬間もあったが、今回はことなきを得た。

 成長とともに、できることがどんどんと増えていく。その分、自己選択ができる機会もたくさん作っていきたい。

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