集まってるんだけど

 朝の会に移るために園庭の片付けをしていると、遠くから保育者を呼ぶ声が聞こえた。

 明希「先生。朝の会やんないの?」

 保育者「え?今からやるけど。」

 明希「もうみんな集まってるんだけど。」

 慌ててホールに駆けつけると、机と椅子のセッティングを終え、保育者が来るのを待っている子どもたち。

 保育者「早いじゃない。さっき『朝の会だよ』って声を掛けたばかりなのに。」

 子どもたち「だって今日は、外の日の話と紙芝居の話をするんでしょ。」

 そういえば、先ほど「今日の朝の会は何をするの?」と尋ねてきた子には保育者の考えを伝えたのだが、それがいつの間にか、クラスのみんなへと伝わっていて、こうやって朝の会を楽しみに集まってくれていた。

 子ども「外の日の体操考えなきゃね。」

 子ども「それが決まればおしまい。やっとみんな(保護者)を呼べるね。」

 これで、みんながこうやって早く集まっていた理由が分かった。楽しみにしている外の日のことを、早く話したいからだった。

 「うちはさ、パパもママも見に来る。」「うちも。」「うちのお母さんは走れないって言ってるよ。」「うちのお母さんは大丈夫。走るの早いから。」

 自分の家族のことを話し出すと、子どもたちは止まらない。あっという間に話に花が咲く。

 きっと、保護者が来てくれることが楽しみなのだろう。子どもたちはとにかく見せたがり。認めてもらえる、褒めてもらえるという期待感。ましてや、ここまでみんなで考えてきた外の日なので、それを体験してもらいたいという思いは強いのだろう。

 準備体操はあっさり決まり、これで全ての種目が決まった。「パンフレット作りたい。」「マイク持って話(司会を)したい。」などの話しが出てきたので、また、これから相談していくことになった。

 子どもたち「子どもこれでやっとパパとママが呼べるよ。」

 ここまで楽しみにしている外の日。当日の晴天を祈る保育者だった。

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