友だちからの刺激

 園庭に出ると、太陽がジリジリと照りつけ、汗ばむ程の暑さだった。その為か、水道に集まる子どもたちを見て、前日に水鉄砲遊びを楽しんでいた子どもたちの姿を思い出した。

 バケツに水を汲み、園庭の真ん中に様々な種類の水鉄砲が入ったカゴを置くと、子どもたちが集まってきた。

 その様子を少し離れた所からじっと見ていたあけるくん。目が合うと、「僕もやりたい!」と駆け寄って来た。「いいよ!一緒にやろう!」と答えると、ニコニコ笑顔でカゴの中を覗き込み、じーっと考えてから好きな水鉄砲を選んだ。

 初めは、近くで遊んでいるかぜグループの子どもたちを気にしながらも、地面に向けて水を放射していたあけるくん。少しすると、かぜの子どもたちの真似をして目の前に水を放射し始めた。

 しばらくは、ポンプをゆっくりと押して遊んでいたが、回数を重ねるごとに、ポンプを力強く押すようになった。何度も繰り返していくうちに、ポンプを力強く押した方が水の勢いが増すことに気がついたのだと思う。

 その後、保育者が水を上に向けて放射して雨のように降らせた。すると、それを見た幼児クラスの子どもたちが真似を始めた。その様子を見てあけるくんも、水を上に放射し「雨!雨!」と言っていた。

 それからしばらくの間は、個々に水鉄砲遊びを楽しんだ。

 かぜグループの子どもたちと保育者が水鉄砲で水をかけ合いながら追いかけっこをしていると、その様子を見て夏音ちゃんが走り出した。かぜグループの子どもたちと保育者の様子を見て楽しそうだと感じ、一緒に追いかけっこを始めたのだと思う。

 すると、それを見た正幸くんも笑顔で駆け寄って来て、子どもたちの後を追って走り出した。

 遊びの終盤では、子ども同士が関わる姿が多く見られた。

 お風呂マットを立て掛けて、そこに水鉄砲を放射する遊びを始めると、あけるくんと夏音ちゃんが何度も繰り返し遊んでいた。

 初めは夢中になって打っていた2人であったが、あけるくんが水鉄砲を1回打つ毎に、口を大きく開けて大笑いを始めると、それを見て夏音ちゃんも大笑い。水鉄砲を撃つ度に、2人で顔を見合わせて笑っていた。

 そんな2人の姿を可愛らしく微笑ましく思うと同時に、そこに子どもだけの世界を感じ嬉しく思った。保育者が介入しないからこその雰囲気だったと思う。

 遊びが展開していくきっかけは保育者が設定した環境だけでなく、そこで遊ぶ子ども同士にもあるのだと改めて感じた。

 幼児クラスの子どもたち、同じクラスの友だち、そして自分よりも小さな子どもたち。異年齢が同じ場所で遊び、関わるからこそ受ける刺激があり、育ちがあると思う。

 異年齢保育ならではの良さを感じた1日であった。

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