クラスとは

 先週、他クラスで研究保育があった。これは、外部の講師に保育の様子を観察してもらったり、カンファレンスを通して意見を交換しながら、自分たちの保育を振り返るというもの。その際に気づいたことがある。それはクラス運営の中で、「みんなで話し合っていこう」という思いが、自分は強すぎていたのかも知れないということ。いわば、そういった型にこだわっていたのかも知れない。

 もちろん、そういう進め方も時には必要だが、全てがそれではつまらない。もっと子どもと一緒に遊びを楽しみ、その興味が他児にも伝播してゆき、自然に巻き込んでいくということも意識していかなくてはと感じた。

 それは今、しろぐみで遊ぼうとしている「パーティー」と「楽器遊び」がまさにそうだったからだ。両者とも、最初は子どもたちの何気ない声や遊びを拾ったものだったが、それを話し合いの中で共有し、みんなの関心を深めていこうとしたのであるが、そこにはやはり個人差もあったりしてなかなか一つにまとまらない。さて、どうしたものか悩んでいた時、先日の研究保育のカンファレンスが大いに参考になった。

 さて、長い前置きになってしまったが、そんなわけで今日の保育者は「考えるな!感じろ!」という思い。とにかく子どもたちと触れ合い、共感し、それを面白がっていきたいと考え、散歩へ出かけることにした。

 道には、色とりどりに紅葉した葉が落ちている。

 保育者「そういえば、尚くんと光義くんと園庭のもみじの葉っぱにシールをつけたんだ。」

 子どもたち「なんで?」

 尚「同じ木にさ、緑と黄色と赤の葉っぱがあってさ、不思議だったんだ。」

 光義「光義は色が変わるんだと思う。緑から赤って。」

 保育者「だから緑の葉っぱにシールを貼っておいたんだ。それを毎日見れば、緑から色が変わってるか分かるじゃん。」

 子どもたち「そっか。その実験見たい!」

 そんな話をしたので、子どもたちは葉っぱを拾ってはお互いに見せ合ったり、保育者にも見せにくる。

 「これ綺麗。」

 「穴が空いてる!」

 「これはクルってなってる!」

 「え?一枚の葉っぱにいろんな色が入ってる!!」

 そんな中、発見があった。

 「葉っぱ潰すと音が出る!!」

 「本当だ!」

 そこから子どもたちの関心は「音」へ。

 「カサカサの葉っぱの方が大きな音が出る。」

 「石を葉っぱで包んで叩くと音が出る。」

 「枝を地面に擦ったら面白い音。」

 「手を叩くだけで音が出るよ。」

 「足でも指パッチンでも音でるよ。」

 と、思いついたものを試しては興奮気味に報告をしてくる。

 そのうちに、「これで(音が出るもの)で演奏会したい。」と声が上がり、池の真ん中で演奏会が始まった。石を叩き、手を叩き、足を慣らし、棒で擦り「どんぐりころころ」を演奏していると次第にみんな集まってきた。そして、たまたまそこに通りかかったはなぐみに演奏を披露する頃には、クラスのほとんどの子が参加していた。(はなぐみブログ「今日こそハロウィン!」

 この流れは、まさに保育者が「楽器遊び」として盛り上げていきたいと思っていた流れ。特別な時間を設けて、言葉で伝え合わなくても、互いの行動を見ながらその面白さは共有できるし、保育者があれこれと画策しなくても、面白ければ人は自然と集まってくる。それをクラスと呼ぶこともできるのかもしれない。

次の記事

おばけカレー