うわー雲が見える!

 今日は内裏谷戸公園へ散歩へ行った。子どもたちからロケット公園(滑り台がロケット型だから?)と呼ばれるこの公園は、アスレチック、滑り台、雲梯、ジャングルジムなどがある上に、園から近いので子ども、保育者両方から人気が高い。

うわー雲が見える!!

 「うわー雲が見える!!」と言う、驚いたような、感動している様な、なんとも気持ちの良い声が公園に響いた。

 声の主は陽ちゃん。ジャングルジムを制覇した後の最初の一言だ。

 実は、登り始めたときから目では追っていた。なぜなら、とても慎重に登っていたから。慎重ということは、ジャングルジムに慣れていないか、高いところが怖いかしかない。しかし、怪我の心配はなさそうだったので、他の子を見るためにその場を離れた。怪我をするのは一番最初か、慣れてきて油断したころだからだ。慎重な時期に怪我をすることはほとんどない。

 そう言っても、いつヘルプを出すかもしれないし目で追い続けたが、陽ちゃんは、一段一段をゆっくり登り、途中何度も怖さで止まりながらも、時間をかけて一番上まで登りきった。

 そこで、あの「うわー雲が見える!!」が出たのだ。自分が登りきれた達成感、そこから見る雲に手が届きそうな景色の美しさ、上から見た景色を知りたいと思っていたことが叶ったなど、いろんな感情があの一言には出ていたのだと思う。自分のできなかったことができる様になっていく喜び、これが、この時期の学び。陽ちゃんの人知れず「学ぶ瞬間」を、見届けることができて嬉しくなった保育者だった。

ねえ、見てて

 陽ちゃんの頑張りを褒めていると、周りの子が反応し始めた。

 依千「依千は手離せるよ。ねえ、見てて。」

 尚「尚くんもできるよ。見てて。」

 けいた「ケイタくんはここから降りれるよ。見ててね。」

 玲音「それなら俺、手を使わずにここ降りれるぜ。先生、見てて。」

 かぜの子どもたちからよく言われる言葉のNo.1は「見てて」かもしれない。そこには、「できたところを見てすぐに認めて(褒めて)欲しい」や、「何かあったら助けてよ」「あなたが見ててくれるのであれば、挑戦してみてもいい…よ。」などの気持ちが含まれているのだろう。「見ててくれる」が子どもの安心材料になったり、挑戦を後押しするのであれば、この「見てて」に応じることはかなり重要になってくる。

 この言葉は大人が忙しいときに限ってやってくる。なかなか全てに応じることは難しい。

 しかし、公文より、チャレンジより、スイミングより何よりも子どもを育てるのは「見てて」に応じることなのかもしれない。

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