理想のクラス

 朝の会で人気のゲームに「カエルゲーム」がある。

 これは、空想のカエルを他の人に渡していくゲームで、もらった人は次の人に渡すか、食べるかが選べる。もし、食べた場合は全員で「ドヒャー」と驚く。食べたら、また吐き出し、また他の人に渡していく。言葉で説明すると意味不明だが、やってみると面白い。

 元々は、注意力を上げるため(誰にカエルが渡されるのか分からないので、常に見ていなければいけない)のゲームなのだが、しろぐみでは、お互いの名前が覚えられることを期待して、友だちの名前を呼んでからカエルを渡すようにしている。

 カエルだけでは飽きるので、ヘビにしたり、ワニにしたりしてゲームを楽しんできた。

 今日はカエルゲームの流れでヘビの話が出てきたので、本物のヘビを見に行こうと大田切池まで行った。

 みんなの想像は膨らみ、

 「ヘビが襲ってきたら、やっつけてあげる。」

 「この棒でやっつけるんだ。」

 「こんな大きかったらどうする?」

 「コニを食べてる間にやっつける。」

 そんな中、光義くんが、

 「黄色いヘビは毒がないから、やっつけないで!」

 と言い続けた。みんなの空想話の輪に入っていっては、黄色いヘビはやっつけないでと行って回る。そのうちに、周りの子は光義くんを見るだけで、

 「わかってる。黄色いヘビはやっつけないよ。」

 と言うようになった。光義くんは満足げだった。

 散歩は、ヘビの空想のおかげで緊迫感のある探検に代わり、みんなで最後までイメージを共有しながら歩くことができた。それぞれ、剣を持ったり、ヘビを探していろんなところを突いたり、ヘビの餌を探したりと、やっていることはバラバラなのだが、イメージが共有できているので一体感がある。

 今日の様子を見て、私の理想とするクラスの形はこういう形だと思った。「イメージを共有する、得意なことがそれぞれ違う職人の集まり」そんなクラスを作っていきたい。

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