梅の実氷の使い道
昨日、園庭で梅の木になっていた小さい梅の実を見つけた子が数人いた。
「食べられるのかな?」との疑問の声が上がったので、ちょうど来ていた植木屋さんに聞いてみた。しかし、答えは「毒があるからダメ。」だった。
しかし、その実をどうにかしたい子どもたちから出た意見は「凍らせる!」という事だった。製氷皿を用意し、小さな梅の実を入れ、水を入れ、凍るのを待った。
1日経ち、しっかりと凍った梅の実氷を使って何をするかというのが、今日のあおぐみの朝の会のテーマだった。
子どもたちに問いかけると、「氷をくっつけて、雪だるまを作りたい!」という弓乃ちゃんの声が。さらに続けて、「塩をつけるとくっつくんだよ。」と豆知識を披露してくれた。
砂糖をつけるとどうなるのかという結希人くんの意見もあったので、今回は砂糖や塩を使って氷をくっつける実験をする事にした。
テラスのテーブルをぐるっと囲み実験が始まった。
製氷皿から氷を取り出す方法を探るところから始まり、氷皿を叩いて氷が出てくると、氷を溶かし、見えている梅の実を取り出す事に夢中になっている子もいた。
保育者が氷に塩を乗せて、二つ合わせてくっつくかどうかやってみていると、興味を示した子が氷を二つ手にし、「塩かけて〜!」との声が上がるようになってきた。早速合わせてみても「くっつかない〜。」「もっと塩かけて。」の声が多かった。
「砂糖、かけてみる!」「砂糖と塩をかけてみる。」と、くっつけるためにはどうするべきか、試している様子が見られた。
結希人くんが、氷を合わせたまま秒数を数えている姿を他の子に伝えると、同じようにしてみる子が増えてきた。
そして、「見て!くっついた!」と奏音くんからの成功の声が聞こえた!!その声を聞いて、さらに意欲が出てくる子もいたが、なかなか成功できず、離れていく子もいた。
雪ちゃんは最後まで残り、くっついた氷を嬉しそうに眺めたり、夢中になっている様子が窺えた。
今回はとにかく、どうやったらくっつくのかという事を探る事に夢中になっていた。成功させるためのプロセスを探る姿こそが、実験の醍醐味だと感じた。
汗かく陽気に、今後は氷の出番が多くなりそうだ。