捕まえるために

 今日も夏かと思ってしまうほど暑かった。保育者も、ついに半袖デビューをしたほどだ。

 毎年この時期になると、男の子たちを中心にトカゲ探しが流行する。最近では朝夕の園庭遊びでは必ず「トカゲ探したいから裏庭開けて」と、子どもたちから声をかけられる。

 今日は朝の会を終え、園庭に出て遊んだ。やはりここでもトカゲ探しの誘いを受けて、裏庭を探索することに。

 トカゲ探しの達人の子どもたちは、日陰になっているところや塀の隅など、トカゲがよく出没する場所を熟知している。裏庭に着くなり、それらの場所を中心に探し始める。どこからか「いた!!」と声が聞こえてくると、各々の場所で探していた子どもたちが一斉に集まり、一心不乱に捕獲を試みのるだ。

 自分の生死が関わっているトカゲからしたら、こんなに恐ろしい状況はないのだろうが、何としてでもトカゲを捕まえるために、草を餌に見立てておびき寄せる作戦や、反対側から追い込んで捕まえる作戦など、子どもたちが知恵を絞っている姿には、たくましさを感じる。

 子どもたちのトカゲに対する情熱に、保育者もトカゲを気の毒に思いながらも、手を貸すのであった。

 今日の成果は、大きなカナヘビ2匹と小さなカナヘビとニホントカゲが1匹ずつの計4匹。「今日はこんなに捕まえちゃったよ〜!」と、園庭を見守る保育者たちに見せに行くその表情は、満足感に満ち溢れていた。

前の記事

食べる!

次の記事

思いやり