思いやり

 今日も暑い一日だった。園庭に出ると、すぐに「水鉄砲出して!」との声が飛び交ってくる。

 こちらの都合ですぐには出せなかったのだが、やっと出すことができると、待ってましたと、我先にとカゴから持って行っていく子どもたち。

 今日も存分に服を濡らすのだろうと思ったが、意外にも水遊びに火はつかなかった。

 雅工くんと光希くんは、水鉄砲というより、鉄砲として使い、警察ごっこをしているようだった。身を潜めた歩き方や隠れ方が様になっていた。

  大鳳くんは保育者にコーヒーを作ってくれた。甘い方が良いと伝えると、砂場の製氷皿に砂を一生懸命詰めて、角砂糖を作ってくれた。

 出来上がったと思ったが、いつの間にかコーヒーの入ったコップが消えてしまった。それを一生懸命探し出し、「あったよ!」と教えてくれた!

 先ほど作った角砂糖をたくさん入れてくれ、保育者の好みのコーヒーを作ってくれた♪自分のためではなく、人のためにここまでできる大鳳くんの姿に思いやりを感じた。

 一方女の子たちはどんぐり砦をお家に見立てておままごとをしていた。高い場所へ砂や皿や鍋を運ぶのは容易ではないはずだが、保育者が、遊んでいる様子を覗くたびに皿の数は増え、ご馳走が増えていっているようだった 。

 そこへ園庭に遊びにきた園外の子どもが興味を示してやってきた。ちょうど、片付けを始めようとしていた時だったのだが、芙優ちゃんが「片付けできる?できなかったら言ってね!」ととても穏やかな口調で話しかけていた。ここにも思いやりを見せる姿をあった。

 自由に遊ぶ時間が長いからこそ、他者との関わりが増え、そこから学びを経て、思いやりが生まれていくということを、改めて感じる園庭遊びだった。

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