保育者の振り返り

 先週から、卵を作ろうと子どもたちと話していた。なぜ、卵を作る話の流れになったのか、、、忘れてしまったが、子どもたちは話を覚えていて、楽しみにしていた。

 何で作ろうか迷っていたが、職員室に大量のシュレッターにかけられた紙ゴミがあったので、そこに、糊と水を混ぜて作ることにした。

 子どもたちは「うえ!なんか気持ち悪い!」「気持ちいい。」「くちょくちょしてる。」「うんちみたいだ。」などと、思ったことをすぐに口に出す。

 「ほら結構、卵みたいになるよ。」「本当だ。ほら見て。」

 子どもたちは一人一個の卵を作ると、「完成した!!」と保育者に卵を見せて、園庭に遊びに行った。

 さて、今日の活動を振り返って、保育者としてどう思ったか。正直に言うと、反省点しかない。一見、卵は完成したのでそれで良いようにも思えるが、細かく考えていくと、もっと別のやり方があったのではないかと思う。

 上には書かなかったが、実は、最初こそ感触を楽しんでいた子どもたちが、途中から卵を作ろうという意欲を失い、飽き、「卵作らなくてもいい?」と聞きに来る子までいたのだ。

 反省点はいくらでもある。まず、一緒に楽しまなかったこと。完成した卵に名前をつけたり、子どもの腕をまくったりなど、諸々を考えて、自分は手が汚れない方を選んだ。もっと純粋に子どもと一緒に感触を楽しめばよかった。

 声掛けも問題だ。「できた人は持ってきてね。」と繰り返した。それはせっかく作った卵を壊したくないからなのだが、子どもたちのためというよりは、完成した卵を今後の活動につなげていきたいという欲が入っていたと思う。「卵を持ってこなくても、今日は感触を楽しむだけでも良いよ」となぜ言えなかったのか。

 「卵作らなくてもいい?」と聞きに来た子への対応もまずかった。「卵が完成したらさ、次は、色塗りたいんだけど、卵がないと見てるだけになっちゃうよ。作ったほうがいいんじゃない?」と声を掛けたので、子どもたちは作りはしたものの、卵に気持ちはこもっていなかった。なぜ、今日作ることにこだわってしまったのか。せめて、その場は気持ちを受け止め、他のタイミングで声をかければ、意欲的に取り組めたのかもしれない。

 保育者には応答力が求められる。子どもからのメッセージに、瞬間的に何を返すかで、その後の子どもの行動が決まったり、心が動いたりする。これほど大切なのに、こう聞かれたら、こう答えましょうというマニュアルは存在しない。誰もその場にタイムスリップはできないので、その状況で何を答えればよかったのかの正解も分からない。

 唯一できるのは振り返ること。正解は分からないが、こうだったのではないかと考え続けることしかない。

 このブログは、子どもたちの様子を保護者の皆さんと共有するためのものでもあるが、同時に自分の保育を振り返るための資料でもある。

 そんなわけで、これからも保育者の考え、心の内を正直に書いていきたいと思う。

 このブログを通して、子どもの姿はもちろんだが、保育そのものを保育者も保護者の皆さんも一緒に話していけたらと思っている。

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