ジャンプ!

 昨日の暑さが嘘のように肌寒く雨が降った今日、朝一番に行われたのは、健康診断。

 「みんなの体が元気かなってお医者さんに見てもらおうね」と伝え、肌着になって健康診断の行われる保育室に行くと、何が行われるのかと神妙な面持ちでお医者さんに視線が集中。

 友だちが順番に健診を受ける様子を、声を発さずに身を乗り出すようにして見入る姿に、保育者から聞いたことを、自分の目で見て、しっかりと確認しているのだと感じた。一人としてお喋りをする子がいなかったことに驚いた。

 おやつを食べた後は、室内遊び。誕生会で使う『はなぐみケーキ』を作ろうと紙粘土やビーズを準備していた。

 粘土遊びが好きな子が多いので、殺到するかと思っていたが、一番人気は、運動コーナーに初登場のマット遊具だった。普段置いている台形マットの倍ほどの高さの円柱マットに我先に登ろうとする子ども達に、「一人ずつ登ろうね」「下に友だちがいる時は、飛び降りないよ」等、安全に遊ぶための約束を必死に伝える保育者たち。怪我につながらないようにと思う保育者の言葉が耳に入っていたのかいないのか…よじ登ってはジャンプするという遊びが始まった。

 円柱マットの上に登るには、子どもの胸ほどの高さをよじ登る必要があるが、それには全身をバランスよく使わなければならない。よく見ていると、何事もないようにすぐに登る子、腕に力を入れるが足がうまく使えずになかなか登れない子等いろいろな姿がある。運動神経や今までの経験の差等いろいろなことが関係しているのだろうなと思いながら、苦戦する子には、方法を伝えて見守った。

 登るまでに時間がかかっても、立ち上がった時にはとても嬉しそうな表情を見せ、なかなか飛び降りない姿も多かった。上にいる時には、ゆっくりと登れたことの満足感を感じたり、高い所からの景色を堪能したい様子が感じられ、待っている時には「早く!」と急かす。

 そのうちに、数人が近くに置いてある箱椅子に立ち、マットに向かってジャンプし始めた。順番を待たなくても同じようにジャンプすることができる新たな方法を見出したことに感心した。

 好きな遊びに夢中になる時間を大切にしながらも、全員が全身を使って遊ぶ機会を作って見たいと思う保育者だった。

前の記事

自分たちでできること

次の記事

したい!