難しいのが面白い
昨日までの初夏を思わせるほどの天気が嘘のように、冷たい雨となった。
今日は朝から園庭に出られずちょっと物足りない様子だが、室内でお絵描きや粘土、ままごとにこま回しなど、思い思いに楽しんでいた。


また、今日は健康診断があり、先日の発育測定の時のようにスルスルと洋服を脱いでいく子どもたちだったが、少し緊張した様子も見られた。しかし、多少の緊張や不安には、涙を見せずに乗り越える力を獲得している姿に成長を感じるとともに、緊張しながらも乗り越えたこうした経験が、また次の緊張や不安に立ち向かう糧となっていくのだろうと感じた。
みんなが頑張ったご褒美のように雨が上がったので、園庭に出て遊んだ。
「先生、鬼ごっこしよう」
「ダンゴムシ探そう」
「(砂場で)ご飯作ろう!」
それぞれ楽しむ中で、叶芽くんが最近夢中になっているのは、どんぐり砦の登り棒を滑り降りること。先日のブログにもあったが、みんなが挑戦したり、できるようになった姿を誇らしげに見せてくれる。叶芽くんもその一人。
先日、保育者の補助なく一人で滑り降りることができるようになってから、園庭に出ると毎日必ず楽しむ姿を見かける。
今日も、同様に楽しむ姿があったが、何度か楽しんでいるうちに別の挑戦を始めた。それは、どんぐり砦2Fの外周を渡り歩くこと。



手と足を横にずらしていき、出っ張っている柵も渡っていく。柵は一つ一つの隙間に足を入れて進んでいくが、柵のちょうど真ん中には柱があり、一歩分、間を開けないと次の足を入れることができない。叶芽くんも最初は詰めて足を入れたので、左足を入れることができなかった。
見守る大人の方が、ドキドキする。
子どもは意外と冷静に一歩戻って足を入れ直し、慎重に渡っていく。
見事、外周を渡り歩くことに成功!
叶芽くんの満足そうな笑顔が見られた。
渡り切った場所は、登り棒の滑り口。登り棒を滑り降りると、また階段へと向かっていく。
どんな挑戦でも、ひとつできるようになると、次なる「難しい」を獲得するために挑戦していく子どもたち。見習っていきたいと思う保育者だった。