ゲームを通して
朝に園庭で遊んでいる時に、今日はあおぞらで集まること、そこで何かゲームをしたいと思ってることを数人の子どもたちに伝えた。
「え〜。ぼくはあかぐみだよ。」「あおぐみの人は?」などと、質問が出た。自分のクラスは分かっているが、学年の「とり」「あおぞら」に分かれるとなると、少し混乱するようだ。きっと、これから経験していくことで理解してくのだろう。
そして、ゲームの話になると「椅子取りゲームがいい!」「ハンカチ落としも面白いんだよね。」という意見が出た。その話を受け、朝の集まりを始める。
保育者 「何かゲームしたいんだけど。椅子取りゲームっていう案があったんだけどどう?」
椛衣ちゃん 「かみなりゲームは?」
保育者 「そのゲームってどういうゲーム?」
蓮己くん 「あれでしょ?おへそ隠すやつ。」
詩織ちゃん 「それは違うよ。」
保育者 「落ちた落ちたゲームだね。」
子どもたち 「それがいい!!」
ということで、「落ちた落ちたゲーム」から。りんごは手を前、雷はおへそ、ゲンコツは頭を手に当てるゲーム。みんなよく聞いて、リアクションをとっていると感心。保育者がわざと間違えると「先生!違うよ!」と声が掛かることもあり、周りもよく見ているなと感じる。




次に椅子取りゲームも行うことにした。「音楽が鳴っている間は歩いて、止まったら座るんだよね?」とルールもよく分かっている。

椅子を2個ずつ減らして並べていると、子どもたたちから自然と減らしたり、並べたりする姿もあり、自分たちでゲームの準備もできるようになったのかと成長を感じる場面だった。
二人ずつ人数が減っていき、座れなかった子どもは応援チーム。応援チームに回ると、「頑張れ!」「〇〇ちゃん!頑張って〜。」と、応援している姿が多い。「ミュージックスタート!!」と掛け声も上がり、音楽を始める合図を取ってくれる姿もあり、一緒にゲームに参加しているという意識が感じられる。

そして、最初の優勝者は孝太くんと詩織ちゃん。最後の一人を決めようかと声を掛けるが、「大丈夫。ふたりでいいよ。」とのこと。本人たちの意思が大事と思い、今回はふたりの優勝となった。
最後に、応援チームに回った子どもたちに「どうだった?」と質問。「楽しかった」「悔しかった」「勝ちたかった」という声が上がった。楽しかっただけで終わらない、悔しかったという気持ちが育っていることに嬉しく思った。ここから、また、次のゲームへと続いていく。