鯉のぼり
今日は、とても風が強く、園庭の鯉のぼりも忙しそうに空を泳いでいた。
毎年鯉のぼりが飾られると「鯉のぼりだぁ!」と、尻尾を捕まえたりして喜ぶ子どもたちだが、果たして子どもたちは、どうしてこの時期になると鯉のぼりが飾られるのかを知っているのだろうかと気になり、朝の会で聞いてみることにした。
保育者「今園庭に鯉のぼりが飾られているじゃない?どうして鯉のぼりを飾るか知ってる?」
泰地「空を泳ぐため?」
誠「子どもが喜ぶから?」
保育者「確かに鯉のぼりが上がると嬉しいよね!あとは、子どもたちが鯉のぼりみたいに大きく元気に育ちますようにって願いを込めて飾るんだって。」
子ども「へぇ〜そうなんだぁ」「知らなかった」
日本の伝統行事も、このくらいの年齢になると、ただなんとなく体験するよりも、由来や意味などを知ることで、さらに楽しさや興味が深まるのではないかと思っている。
飾ってある鯉のぼりを見るだけではなく、子どもたち自身も作って楽しめたらと思い、ミニサイズの鯉のぼりを提案してみた。

クラフトパンチやシールなどで、それぞれ装飾し、自分の満足がいく作品ができると「先生見て!できたよ」「宮島先生にも見せてくる。」と、誇らしげに保育者たちに見せにいく子どもたち。自分の作品を保育者に認められると、満足して他の遊びに移っていくのだった。

子どもだけでなく大人もそうだが、何事も他者から認められることで、満足感や達成感は大きくなり、自信もついていく。自己肯定感を育んでいく大切なこの時期に、子どもたちがこだわりを持って取り組んだこと、できて嬉しかった気持ちなど、1つ1つに丁寧に共感し、認めていきたいと思っている。